デビュー10周年を迎えた女優の桜井ユキが26日、都内でファースト写真集「Lis blanc（リス・ブロン）」（SDP刊）の発売記念イベント行った。

「写真集を自分で出すっていうことを考えたこともなくて」というさなかに届いた、まさかの写真集オファー。「自分の中で何かを残したいと思っていた。このタイミングで出させていただいたのはありがたい。わがままもいろいろ聞いていただいて、すてきな写真集ができました。うれしいです」と納得の仕上がりを笑顔で伝えた。

　ロケ地に選んだのは、生まれ育った大分、青春時代を過ごした福岡。特にお気に入りの写真として、子どものころ、夏休みなどを過ごした祖父母の家でくつろぐ1枚をあげた。

「すべて思い入れがある場所なんですけど、祖父母の家での撮影は感慨深いものがありますし、印象に残っている写真です」と振り返り、「家のリビング（で撮った写真）なんですけど、ここのポジションで子どものころずっとご飯を食べていた。食器棚もコップも実際に使っていたもので、自然な（表情の）1枚になっているので、お気に入りです。曾祖母は他界していますが、両親が見て一番喜んでくれていました」と家族の反響を明かした。

　撮影の前には「ものすごい努力しました」というコンディション作りに挑戦。「食事は気を付けています。発酵食品をよく食べるようにして、火を通すことをやめて、蒸したり、生野菜とか素材をのそまま食べることで、肌の調子もよくなってきた」と美容法を公開。「ピラティスのジムに行っているんですが、その回数を増やしました。（結果）お尻が上がりました。『お尻は裏切らない』と先生が言っていたので頑張りました」と効果を話した。

　今年1年は「怒涛でした。いろんなお仕事もやらせていただきました。コロナでものごとがスムーズに行かないこともあったんですが、総じて楽しい、充実した1年でした」と笑顔で回想。来年の目標として「あこがれの樹木希林さんに一歩でも半歩でも近づけるように、役者として一人の女性として精進していきたいと思います」と樹木希林さんの名前を挙げた。

　その真意について「樹木希林さんがすごく尊敬する役者さんの一人なんです。圧倒的な説得力というか。作品を見たとき、目指したいなと初めて思った役者さん。恐れ多いので、まだまだ努力しないといけないのですが」と名優への思いを吐露。「インタビューで、役者として年を取ることに抵抗を持ったら終わりだ、という趣旨のことをお話ししていた。すごい胸に刺さった。残っている言葉です」と語った。

　仕事の一方、プライベートでは「漠然となんですけど、結婚されてお子さんを持たれた方って雰囲気が変わる。自分もそこを体験したい、仕事としても女性として、ご縁があれば結婚して子どもを持つ、ということは、長い人生において経験したいことであります」と言葉を選びつつ説明。取材陣に「結婚のご予定は？」と水を向けられると。「したいです結婚！　言っちゃった！」と笑顔を見せた。