観月ありさ、驚異の30年連続「連ドラ主演」 キャリア重ねて身につけた“臨機応変さ”

キャリアを積み重ねていくなかで学んだ臨機応変さも長くオファーが続くゆえんだ【写真:(C)ABEMA、(C)テレビ朝日】
キャリアを積み重ねていくなかで学んだ臨機応変さも長くオファーが続くゆえんだ【写真:(C)ABEMA、(C)テレビ朝日】

作品を重ねるごとに“臨機応変さ”が身についてきた

 主演作は30年連続となっているが、デビューに至ってはさらにそれ以前、4歳までさかのぼる。キャリアを積み重ねていく中で、仕事に向き合う姿勢にも徐々に変化が訪れていったという。

「デビューしたころは、若かったのもあるけど、頑固というか“こだわりが強い”感じでした。『これは自分らしくない』『これしかやりたくない』って意思表示したこともあったかな。20~30代になってから、現場に合わせて求められるものを自分なりに追求するスタンスになっていって。だんだんと要領が良くなっていったというか、融通が利くようになってきたと思います」

 この現場はこだわりを強く持っていく、この現場は勢いで演じたほうがきっとノッていく……。臨機応変さを持って演じられるのも、長くオファーが続くゆえんだろう。

「だってねえ、『や~だ~』って言って現場進まないんじゃどうしようもないんだから(笑)。撮影のリズムがよくなることで、作品にも影響してくるんで、“勢いを止めないように”っていう意識は強いかも。もちろん、監督によってそれぞれ要望があって、話し合うこともあるけど、基本はそれがベースにありますね」

“生活をゆるめる”発想を持つ

「ルパンの娘」(フジテレビ系)でのぴったりフィットした泥棒スーツや、「GLOW」「美ST」表紙モデルの仕事など、美しいスタイルは相変わらず健在。だが本人は「お酒がすごく好きだし、食べるのも大好き。ストイックな運動はしていないです」と意外な返答。

「いつも『どこで帳尻合わせようかな』って考えていますよ(笑)。もちろん、ジムには通っているんですけど、わりかし自分のペースを守っています。それこそ20代のときは、毎日のように通って、お酒も抜いて、ご飯もちょっとだけっていう生活をやっていて。でもそれを四六時中やっていると如実に元気がなくなってくるんですよ。膝や腰を痛めたり、精神的にも疲弊したり悪循環で……そうした体験を経て“生活をゆるめる”っていう発想を持つようになりました」

 なるべく無理はしないという姿勢は、芸能界に限らず、どんな社会においても応用がききそうだ。

「人生を長い目で見たとき、『やりたいことがずっとできるような環境』がそばにあるのが理想。だからこそ、自分の中で、“ふわっ”とした部分を作らないとダメなんですよね。生きていると思い通りに行かないことって多々あるじゃないですか。当初の演技プランが全部覆されるとか(笑)。真面目なのもいいけど、真面目すぎず、決め込みすぎない考えでいたいですね」

(スタイリスト/東知代子 ヘアメイク/持丸あかね)

□観月ありさ(みづき・ありさ)1976年12月5日、東京都出身。4歳で芸能界入りし、幼少時より子役モデルとして活動。91年「伝説の少女」で歌手デビュー。2021年12月27日より4夜連続で放送される連続ドラマ「奪い愛、高校教師」(ABEMA/テレビ朝日)で30年連続テレビドラマの主演を務める。

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