CyberFight女子エースは強さを体現する山下実優 空手仕込みのキック殺法はド迫力

「CyberFightの女子リーダー」山下実優が、東京女子プロレスのさらなる躍進を誓った。

リング上とは打って変わって柔和な笑顔が輝く山下実優【写真:柴田惣一】
リング上とは打って変わって柔和な笑顔が輝く山下実優【写真:柴田惣一】

東京女子がCyberFightグループ入りしたことで世間の注目度アップ

「CyberFightの女子リーダー」山下実優が、東京女子プロレスのさらなる躍進を誓った。

 東京女子の頂点プリンセス・オブ・プリンセス王座を初代、5代、現9代と3度にわたって保持するなど、文字通りの大黒柱である山下。子どものころから習得した空手の蹴りを得意とし、誰もが認めるド迫力ファイトを展開している。

 東京女子がCyberFightグループ入りしたことで、世間の注目度もアップ。今年6月のサイバーファイトフェスティバル2021にDDT、ノア、ガンバレ☆プロレスとともに参加したことは大きかった。「東京女子のみんなで、さいたまスーパーアリーナのリングに上がり、アピールできた」と手応えも十分だった。

 来年3月19日には東京女子単独で東京・両国国技館に進出する。「両国はDDTの大会で私がデビューした会場。私にとっても特別な思いがあるし、東京女子で大会を開催できるのが何よりもうれしい」と声を弾ませる。

「とにかく皆さんに見てほしいんです。今、東京女子は一丸となっています。全員が高い目的に向かって一致団結しています」と熱い。その顔は王者として、リーダーとしての自信と自覚に満ち満ちている。

 12・18名古屋大会でも山下を師と仰ぐSKE48の荒井優希を実戦で特訓。おはこのSkull Kick(頭部へのバックスピンキック)で仕留めた。荒井の地元での一戦とあって山下は「東京女子は荒井も一緒に仲間として、ここ名古屋も盛り上げていきます」とアピールしている。

 現状に満足せず、強さを求めている山下。坂崎ユカとの防衛戦で「レスリングの大切さを改めて思い知らされた。格闘技イベントやアマレスの動画をチェックし、動きを研究しています」と、一段とその表情が引き締まった。

次のページへ (2/3) 高田延彦のキックのコンビネーションに魅了された
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