松田悟志、銭湯で自身初の個展 ファンの思いを表現「鼻が当たるくらい間近で見てほしい」
俳優・松田悟志が、自身初の個展「銭湯de個展~38日間の奇跡とボールペン画たち~」を18日から25日まで、新たなサウナの聖地とも称される東京・東中野の銭湯「松本湯」で行っている。松田がこのほど取材に応じ、初個展や絵を描くことへの思いを明かした。
東京・東中野の銭湯「松本湯」で開催 ファンから募集したモチーフの作品も
俳優・松田悟志が、自身初の個展「銭湯de個展~38日間の奇跡とボールペン画たち~」を18日から25日まで、新たなサウナの聖地とも称される東京・東中野の銭湯「松本湯」で行っている。松田がこのほど取材に応じ、初個展や絵を描くことへの思いを明かした。
「個展は待ちに待ったチャンス。僕の絵を見てもらえることがうれしいです。ゆったりと時間をかけて見ていただきたいです」
芸術系の大学出身で特技は絵画。TBS系「プレバト!!」で色鉛筆の絵画で特待生に認定された腕前。来年2月にはNHK文化センターのオンライン講座「大人の塗り絵教室」で講師も務める。また、サウナが大好きでサウナ・スパプロフェッショナルの資格も持つ。そんな松田がよく通っている松本湯から声がかかりロビーで個展を開催することになった。ここで気になるのはサブタイトルの「38日間」。
「昨年の緊急事態宣言のときに今回の個展のメイン3部作の1作目の作品を手掛け、描く様子をライブ配信したのですが、その後、緊急事態宣言が延長され、もう少し続けようということになり2作目の完成まで38日間連続で配信しました。毎日2、3時間の配信を38日間も続けたので、喜んでくださったファンの方の間で38日間の奇跡と呼んでいただけるようになりました」
3部作の1作目のタイトルは「願いの大地」、2作目は「希望の海」、3作目は「見守りの宙」。どんな内容なのか。
「1作目のときは、描いている途中、知人が亡くなったりもしました。下描きにはなかったその日そのときの思いや、毎日のニュースと連動して絵が進んでいきました。緊急事態宣言が延長され、2作目を描くことになり、ふと思い立ってファンの方たちからモチーフを募集したんです。そしてみんなが希望したモチーフをとにかく詰め込みました。海の中に花火が上がっていたりしていますが、とにかく一緒に楽しめました。今年に入ってまた緊急事態宣言が発令され、じゃあもう1回描こうとなり、2作目と同様みんなにリクエストされたペガサスや彩雲などで構成されています。最初の『願いの大地』は自分自身の作品と思っていますが、2作目、3作目は、みんなで一緒に描いた作品です」
緊急事態宣言下の自身の思い、ファンの思いを表現した作品が柱となる個展。あらためて個展への思いを聞いた。
「38日間の奇跡の3部作と僕が昔から描きためていたボールペン画の中からえりすぐって展示しています。ぜひ、鼻が当たるくらい間近で見てほしい、じっくり見てほしいです」
本業は俳優。最後に絵を描くことは松田にとってはどういう意味があるのか聞いた。
「俳優という仕事は、役を離れている時間をどう過ごすかが大事だと思っています。役に入っていない時間がクリエーティブなことで満たされていると、いざ役に入るときに満たされるんです。表裏一体だと感じます。プライベートでアートに注ぐ瞬間を作れば作るほど本業の俳優のクオリティーが上がっていくというか、役に入っていないときもクリエーティブ脳が常にアイドリング状態だと、いざ俳優の仕事をするとき、イマジネーションがより出やすいです。逆に言うと俳優の仕事が充実していると、絵もすんなり描けます。やっぱりクリエーティブ脳が動いているから」
「クリエーティブ脳が常にアイドリング状態」。アートの世界で生きる松田の生きざまを垣間見た気がした。