「麒麟がくる」第5回の隠れテーマは”光秀の冒険!?” RPG的な視点で見ると面白い

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の第5回が16日に放送される。放送に先駆け、制作総括を務める落合将氏、演出を担当する藤並英樹氏に今回の見どころを聞いた。大河ドラマというと若い世代には「大人が見るドラマ」「堅苦しい歴史の話」といったイメージが片隅にあるかもしれないが、そんな食わず嫌いの方にこそ、今回あらためて発見してもらいたい面白さが詰まっている。

「麒麟がくる」【写真提供:NHK】
「麒麟がくる」【写真提供:NHK】

光秀の旅・出会い・成長「麒麟がくる」第5回の隠れテーマは「冒険」だ

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の第5回が16日に放送される。放送に先駆け、制作総括を務める落合将氏、演出を担当する藤並英樹氏に今回の見どころを聞いた。大河ドラマというと若い世代には「大人が見るドラマ」「堅苦しい歴史の話」といったイメージが片隅にあるかもしれないが、そんな食わず嫌いの方にこそ、今回あらためて発見してもらいたい面白さが詰まっている。

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 まずは第5回のあらすじを紹介しよう。齋藤道三(本木雅弘)の命を受けた明智光秀(長谷川博己)は、鉄砲の作り方に加え、なぜ将軍家が鉄砲を大量に必要としているのかを探るべく、再び京へと向かう。その鍵を握る人物が腕利きの鉄砲鍛冶・伊平次(玉置玲央)とわかり、光秀は伊平次を探しに本能寺までやってきた。そこに現れたのは・・・。

 第5回の舞台は本能寺。通常なら1回目で本能寺が登場して物語が進んでいくだろうという大方の予想を制作陣は覆してみた。この理由について落合氏は、導入部分を長め・広めに取ることで、登場人物のキャラクターをより色濃く視聴者に届ける狙いがあったという。また「このドラマの特徴として光秀が美濃&尾張というベースメントと京都の幕府という2つの柱を渡っていくことで、光秀から見た2つの世界がどう変わっていくのを描いた」と語った。

 また藤並氏は「光秀が伊平次を追いかけていくシーンはRPG的な視点で見ていくと面白い」と補足した。光秀が伊平次を探しながら、美濃から遠く離れた武士の中心地である京都へと向かうその道中で出会う人々を通した「冒険」だと。この「RPG視点」は、第5回に限らず、主人公・光秀を通して描かれた今作全体に通じ、舞台や人物の構図が整理できる。そんな第5回は、視聴者の視点と伊平次を探す光秀の視点を重ねて見てみると新たな発見があるかもしれない。

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第5回「伊平次を探せ」は16日総合で午後8時(BS4Kで午前9時、BSプレミアムで午後6時)から放送。

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