愛犬3匹と暮らす香里奈、ペットブームに一石「『かわいい』だけを押し出さないことが重要」
「またモデル全盛期がやってきてほしいな、という思いも持っています」
――業界側が「大変さ」を隠さずに周知させていくことが求められます。
「『かわいい』だけを前面に押し出さないことが重要だと思います。ペット飼育のデメリットについてもメリットと一緒に伝えること。状況をよりよくするための一つの手段だと思っています」
――犬が大好きな香里奈さん自身、こうしてペットで苦労する側面を積極的に発信しています。
「正直、『犬がいなかったらどれだけ楽な生活なのだろう』と思うこともあります。でも、その苦労よりも、愛犬からもらうもののほうが大きいです。それに、メンタル面でどれだけ助けられたか。ペット飼育を通して、人生をより豊かにできることはたくさんあります。ペット業界がいいところも悪いところもちゃんと伝えられる環境になればと願っています」
――20年12月に立ち上がったペット用品のブランドプロデュースを手がけています。
「ペットは家族であり、友達のような感覚もあります。ブランド名は“Best friends(親友)”の意味を込めて『BESTIES』と名付けました。第1弾のシャンプーに加えて、今回、ラベンダーの香りのエチケットボディーミストを企画しました。例えば、『この曲を聞くと、この場所に行くと、この人を思い出す』ということがありますよね。それと同じように、人間にとってもペットにとっても、香りを通じて、一緒に過ごした記憶がよみがえるようになれば。絆を残すことの一助にすることができればと考えています」
――女優業についてです。ラブコメ作品「恋はつづくよどこまでも」では、“謎のお姉さん”役が話題を集めました。女優業の向き合い方をどう考えていますか。
「私はモデルから女優業を始めて、『どちらも100%でやりたい』という想いで両立を続けてきました。ただ、10代、20代でやってきたやり方と、30代とでは意識して変えています。こなしていくだけで精いっぱいだった昔とは違って、30代は自分のペースを保ちながら、一つ一つの作品に集中して向き合っています」
――クールビューティーなイメージもありますが、これからやってみたい役柄は?
「30代にしかできない役柄があると思います。これまではサバサバしたような性格のキャラクターが多かったので、その雰囲気とは違う、意外性のある役も面白いかなと思っています」
――モデルとしての生き方については。
「時代の流れやコロナ禍もあって雑誌業界全体が変わってきています。一昔前はモデルをメインでやっている子が表紙を飾ることが当たり前でしたが、いまはタレントさんが表紙に選ばれることが多くなってきました。モデルにプラスアルファで何かを持っていないと、やっていくのが難しい部分があります。私自身、モデル、女優、そしてブランドプロデュースもやらせてもらっていますが、どんどん挑戦していきたいです。またモデル全盛期がやってきてほしいな、という思いも持っています」
――マルチに活躍する中で、これから思い描く姿は。
「いろいろな自分の見せ方を意識しています。いい意味での、“違う顔”が増えていけば。コロナ禍になってから、遠い未来を考えられなくなってきたと思います。いまある環境に感謝しながら、いま自分だからこそできることを全力でやっていきたい。そう考えています」
□香里奈(かりな)、1984年2月21日、名古屋市生まれ。モデルとして芸能界デビューし、2000年から14年までファッション誌「Ray」専属モデルを務めた。09年から「GINGER」レギュラーモデル。01年にドラマ「カバチタレ!」(フジテレビ系)で女優デビュー。20年1~3月放送のドラマ「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)、21年10月/1月期「真犯人フラグ」(日本テレビ系)への出演が話題を集めた。ペット用品ブランド「BESTIES」のブランドプロデュースを展開している。
【商品情報】
■新商品:BESTIES(ベスティーズ) エチケットボディーミスト
■発売日:2021年12月17日(金)
■「BESTIES 」ブランドサイト
https://sarabio.jp/besties/
■「BESTIES」Instagram
@besties_karina_official
https://www.instagram.com/besties_karina_official/