愛犬3匹と暮らす香里奈、ペットブームに一石「『かわいい』だけを押し出さないことが重要」

モデル・女優として活躍する香里奈が、ペット用品ブランドのプロデュースで新境地を開いている。3匹のトイプードルを飼う愛犬家。愛犬との暮らしや看取りを通じて、よりよいペットとの共生や社会貢献への思いを深めているという。女優業では、2020年春放送のTBS系ドラマ「恋はつづくよどこまでも」、2021年10月期日本テレビ系ドラマ「真犯人フラグ」での好演が話題に。輝きを増す37歳に、“今とこれから”を聞いた。

モデル・女優・ペット用品ブランドのプロデュースと活躍を広げる香里奈【写真:塩見徹】
モデル・女優・ペット用品ブランドのプロデュースと活躍を広げる香里奈【写真:塩見徹】

「恋つづ」「真犯人フラグ」話題ドラマでも存在感 女優業“両立”の考え方も明かす

 モデル・女優として活躍する香里奈が、ペット用品ブランドのプロデュースで新境地を開いている。3匹のトイプードルを飼う愛犬家。愛犬との暮らしや看取りを通じて、よりよいペットとの共生や社会貢献への思いを深めているという。女優業では、2020年春放送のTBS系ドラマ「恋はつづくよどこまでも」、2021年10月期日本テレビ系ドラマ「真犯人フラグ」での好演が話題に。輝きを増す37歳に、“今とこれから”を聞いた。(取材・文=吉原知也)

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――犬との出会いは、03年にトイプードルのもみじを飼ったことがきっかけだそうですね。

「私は3姉妹で、名古屋から東京に出てきた当初は3人で一緒に住んでいました。実家では犬を飼っていなかったので、犬を飼うことに憧れがありました。ブリーダーさんに相談をしていたら、小さい犬種の女の子が生まれたと教えてくださって。私は仕事で1か月間東京を離れてしまっていて、会いに行けなかったのですが、姉2人が『この子だ』と確信して、それでうちに来たんです」

――仕事から帰ってきて子犬のもみじと初めて顔を合わせたときの印象は?

「そのときは私1人で、もみじがケージの中に入っていて。500グラムだったんです。同じサイズのぬいぐるみと一緒に並んでいて、おもちゃみたいという印象でした。初めてのペットなので、かわいいけど、どうやって触っていいか分からず、ちょっとした怖さもありました」

――もみじは2年前に亡くなったと聞きました。最期を看取りました。

「16歳4か月まで頑張って生きてくれました。東京に出てきてから、ずっともみじに支えてもらいました。もみじが年齢を重ねるにつれ、若いころに足をけがしたこともあって、筋力が弱くなり徐々に歩けなくなってしまいました。介護で目が離せなくなり、大変な時期も長かったです。食事については歯が抜けてしまい、固形物を食べさせようとするのですが、ふやかしてあげても思うように食べられない。栄養の入った粉などをミキサーで混ぜて液状に作って、シリンジ(注射筒)であげていました。亡くなる2、3日前は食べることもできなくなり、体中が痛いのか遠吠えのように鳴いていました。それに歩きたいのか足を動かすしぐさを続けていて…。認知症のような症状も出ていました」

――一つの介護の経験とも言えそうですね。

「人間の老後の介護と同じようなものなのかな、と感じました。人間と生活しているような感覚で、本当に家族同然に接しています」

――現在はもみじの娘で13歳の「はなび」、孫で6歳の「れもん」「みんと」、3匹の愛犬と暮らしています。SNSでも愛犬との生活を発信していますね。

「疲れて帰ってきたときに、『おかえり』って寄って来てくれます。3匹の顔を見ると、本当にうれしくなります。寝るときも一緒です。おとなしいはなび、元気なれもんとみんと。散歩も3匹一緒で、食事やトイレも大変なのですが、とにかくかわいいです」

――3匹との生活はにぎやかそうです。

「寝るときに3匹一緒に来られると暑くて寝苦しいときもあるのですが、でもそんな生活もいつまでも続けられないことは分かっています。限りある命です。だからこそ、なるべく一緒にいられる時間を大事にしたいと考えています」

――新型コロナウイルス禍の影響もあってペットブームが起きていますが、犬や猫の殺処分が社会問題となっています。多頭飼育崩壊も課題です。飼い主の心構えはどのように考えていますか。

「一時だけの気持ちで寂しいからと言ってペットを飼って、思っていたのと違うからと、飼育を放棄してしまう。ペットはモノじゃないのです。命なのです。自分勝手な思いだけで、飼うべきではありません。最初は単純に飼いたいなと思うことは当然で自分もそうだったのですが、ペットが年を取ると、病院代や薬代など費用がかかるようになります。現実的なことを分からずに飼ってしまう人が多いのかなと感じています。生き物を飼うことは大変なんだということをしっかり理解する必要がありますし、業界として伝えることも大事だと思っています」

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