カンヌのようになれたはずが…第2回熱海国際が“もったいない映画祭”となったワケ
熱海の土地が持つ高いポテンシャル…映画との親和性…花火大会とのコラボも
また、隙間時間には、熱海駅前温泉浴場(大人500円)に行き、食も楽しみました。高倉健さんが足繁く通った中華ラーメン店『石川屋』は各種ラーメン、餃子、ふわとろのオムライスが評判の店。1日目の夜は石川屋ラーメン、2日目の昼にはオムライスを食べましたが、どちらも絶品。2日目の夜には、人気の居酒屋『葵』で大振りな岩牡蠣など海の幸も堪能しました。
食事が終わろうかという29日午後8時すぎには、花火の音が響いてきました。急いで、サンビーチの方へ向かうと、目の前で大きな花火が次々と打ち上がっていきます。それは見事な光景でした。熱海では『キティー台風』(1949年)の高波被害、『熱海駅前火災』(1950年)からの復興を願い、1952年から花火大会を開催しているそうです。2019年は1年間を通じ、16回の大会が予定されています。本来であれば、この日の花火大会も、映画祭とのコラボで盛り上がったはずです。
熱海には、映画との親和性、土地そのものの高いポテンシャルがあると思います。諸問題をきちんと解決した上、まっさらな状態から、本当の意味での『熱海国際映画祭』ができたら、と願ってやみません。