宇宙出発の前澤友作氏“横顔”を記録 帯同マネジャー平野陽三氏が連載日記で明かす
日本人初の民間人宇宙飛行士としてISS(国際宇宙ステーション)に渡航・滞在を予定している実業家の前澤友作氏。前澤氏の関連会社役員とマネジャーを務め、宇宙飛行の全容の撮影を担当する平野陽三氏が、スペースカルチャーメディア「宇宙編集部」で日記を連載している。偉業達成に向けて奮闘を続けている“チーム前澤”の出発前の記録をたどった。(日記は原文ママ)。
9月から出発までの様子を記録 「宇宙編集部」で日記連載
日本人初の民間人宇宙飛行士としてISS(国際宇宙ステーション)に渡航・滞在を予定している実業家の前澤友作氏。前澤氏の関連会社役員とマネジャーを務め、宇宙飛行の全容の撮影を担当する平野陽三氏が、スペースカルチャーメディア「宇宙編集部」で日記を連載している。偉業達成に向けて奮闘を続けている“チーム前澤”の出発前の記録をたどった。(日記は原文ママ)。
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前澤氏は民間人のISS滞在は日本人としては初で、世界でも10人目となる。日本人の商業宇宙飛行としては、秋山豊寛氏以来31年ぶり2人目となる。8日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられるソユーズ宇宙船「MS-20」に搭乗し、ISSに約12日間滞在する予定だ。
日記のタイトルは「平野陽三、宇宙へ行く。」で、11月11日から宇宙編集部のサイトで連載の公開が始まった。プロローグとして、「計らずも宇宙に行くことになった人が一人。それが前澤氏のマネージャーであり、『スペーストゥデイ社』のプロデューサーである平野陽三さん」「この連載『平野陽三、宇宙へ行く。』は、史上初(!?)の自ら手をあげたわけでもないのに、宇宙に行くことになった人間である平野さんの日記。記録の始まりは、少し遡って9月12日。出発の12月8日までの生活を徒然なるままに綴っていただきます」とユニークに紹介している。
その後は、平野氏による文と写真で、日記スタイルの記事を続々掲載。9月に米国で受けた米航空宇宙局(NASA)の訓練の際は、ロケットのフライト中にトイレに行けないため、「念には念を入れて大人用のオムツを履くらしい」と記している。平野氏はホテルに戻り、実際に尿漏れしないかをテスト。「初めてオムツで用を足したけど、なんとも言えない微妙な感覚。できれば本番では使用しなくて済むようにしたい」と率直な思いを記している。
9月18日、ロシアに向かう機中で前澤氏の思いがけない行動を記録している。「前澤が急に神妙な面持ちで僕たちに話し始めた。それは2022年の構想、つまりISSから帰ってきたあとどうするかという内容で、皆初めて聞かされるものだった。前澤あるある。大事なことは、いつも空の上で決まる」と記述。前澤氏の貴重な側面を捉えている。
そこから前澤氏、平野氏らはロシア・ガガーリン宇宙飛行士訓練センターでの長期訓練を開始。早々にサバイバル訓練を体験したという。「これは帰還カプセルが予定の位置から何らかの影響でズレてしまって、森の中や雪山、海上など想定外の場所に着陸してしまうという緊急事態に備えて、レスキューが救助に来るまでクルー3人でどう生き延びるか、というシミュレート訓練を行う」というものだ。帰還の際に万が一、森の中で遭難した場合に備え、実地訓練を行った。