【週末は女子プロレス♯26】女優志望だった女子レスラー 高瀬みゆき、団体活動停止もプロレス継続へ
「女優によるプロレス」をコンセプトとするアクトレスガールズが11月14日、年内でプロレス団体としての活動を停止、これに伴いBeginningとColorsの2大ブランドも解散することを発表した。アクトレスガールズは発足当時の原点に立ち返り、来年以降はよりエンターテインメント性の高い公演を開催。残るメンバーは他団体参戦がなくなることでプロレスから離れ、プロレスを継続する選手たちは団体所属やフリーといったそれぞれの道を選ぶことになりそうだ。
「女優によるプロレス」をコンセプトとするアクトレスガールズは年内でプロレス団体としての活動を停止
「女優によるプロレス」をコンセプトとするアクトレスガールズが11月14日、年内でプロレス団体としての活動を停止、これに伴いBeginningとColorsの2大ブランドも解散することを発表した。アクトレスガールズは発足当時の原点に立ち返り、来年以降はよりエンターテインメント性の高い公演を開催。残るメンバーは他団体参戦がなくなることでプロレスから離れ、プロレスを継続する選手たちは団体所属やフリーといったそれぞれの道を選ぶことになりそうだ。
演劇かプロレスか、たとえプロレス界に残っても主戦場がバラバラに分かれる可能性が高い。各メンバーの今後については随時明らかになってくると思われるが、エース格の高瀬みゆきはすでにプロレス継続を決意。女子プロレス界でプロレスラーとして闘っていく覚悟を固めている。とはいえ、やはりショックは隠せない。自身の欠場中に団体の活動終了を聞いたのだから…。
「昨年からいろいろと話は出ていました。具体的になったのは私が欠場した夏(7月)くらいからですかね。選択肢の中にプロレス活動の停止、解散があって、私自身、もしかしたらという心の準備はしていました。それでも、いざ発表されるとホントに終わってしまうんだなって。発表を聞いて、これからどう生きていけばいいのか分からないと取り乱した子もいましたし、その前からも団体がなくなるかもしれないのに『頑張ります』『盛り上げます』と言わなければならない状況で不安定になっていた子もいました。かなりつらかったと思います」
高瀬はディアナ7・4新木場のメインで井上京子とシングルで対戦したのだが、試合中に左ヒジ内側側副靭帯を断裂、以後欠場を続けていた。waveのシングルリーグ戦では初優勝を遂げ野崎渚の保持するシングル王座への挑戦も決めていたのだが、ケガのため保留状態。そんな中での発表だっただけに、やり場のない怒りをどこにぶつければいいのか? 「私の欠場で負担をかけてしまっている…」。それでも高瀬は気丈にも、後輩たちのケアを心がけた。
「colorsのメンバーは主にSAKIさんがやってくださったと思うんですけど、Beginningの方は(本間)多恵さんや(関口)翔、しっかりした選手がたくさんいる中で、ダブルモモ(谷もも&向後桃)とか、(三浦)亜美ちゃん、あと、まだ誰にも相談できないような新人の子たちがいます。その中で『お話をしたいです』と声をかけてくれる子もいたのでちゃんと聞きましたし、ほかの子にも『どうするの?』『大丈夫?』と声を掛けるようにはしていましたね。何とかしてあげたいけど何もできない。自分の力不足が情けなかったです」
しかしながら、高瀬は話を聞いていくうちにプロレスに対する思いの大きい選手が予想以上に多いことをあらためて実感した。自身はすでにプロレス界に残ると決めている。アクトレスガールズが継続すれば所属し続けるし、なくなれば他団体所属やフリーの道を考える。デビューから間もなく5年。この時間で「学べることが多いプロレスが人生のすべてになった」と高瀬は言う。それは彼女の闘いぶりや熱いマイクアピールからも伝わってくる。ただ現時点では欠場中のため、気持ちを伝える機会が限られているだけだ。