30万人突破! 40体展示の特別展「ミイラ~『永遠の命』を求めて」には福島の即身仏も

東京・上野にある国立科学博物館で開催中の特別展「ミイラ~『永遠の命』を求めて」が、入場者数30万人を突破し大反響を呼んでいる。なぜ人はミイラに惹きつけられるのか。また、なぜ今、ミイラなのか。「ミイラ~『永遠の命』を求めて」大反響の理由は――?

多くの人を惹きつけている特別展「ミイラ~『永遠の命』を求めて」
多くの人を惹きつけている特別展「ミイラ~『永遠の命』を求めて」

最新の調査・研究の成果を踏まえた展示

 2019年11月2日から開催されている特別展「ミイラ~『永遠の命』を求めて」では、エジプトをはじめ南米、ヨーロッパ、オセアニア、日本など世界各地の43体のミイラが展示されている。人工的に作られたミイラから自然にミイラとなったものまで、ミイラとして現存する経緯はさまざまだが、本展は最新の調査と、CTスキャンやDNA分析などの研究手法を駆使した成果を踏まえた展示が特徴で、人類の死生観と身体感に迫る迫力ある展示となっている。

 そもそもミイラはサンプル数が少なく、軟部組織を破壊せずに骨格を分析することが難しかったため、かつてはミイラを研究対象とする自然人類学者は希少だった。そのため、研究が進んでいなかったが、20世紀後半になると、ミイラを破壊せずに内部構造を確認できるCTスキャンなどの科学技術が開発され、ミイラ研究が進んできた。

 本展を企画した国立科学博物館人類研究部研究主幹の坂上和弘氏によると、「最新のミイラ研究から分かったことを中心に、科学的に明らかになったミイラの実像などを紹介することで、ミイラへの理解を深め、人類がもつ多様な死生観と身体観を考えるきっかけになってほしい」との思いで企画されたという。

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