RIZIN TRIGGER参戦の奥田啓介が激白 「他流試合」の前には「必ず高山VSフライ戦を観ます」

奥田啓介が過去に行った「他流試合」の一つ、「ラウェイ」(2017年2月16日、後楽園ホール)での試合翌々日の写真
奥田啓介が過去に行った「他流試合」の一つ、「ラウェイ」(2017年2月16日、後楽園ホール)での試合翌々日の写真

「対戦相手はアメリカ人なので今回の練習は英語の勉強」

 たしかに、RIZINのような1万人規模の大会場で試合をしたことのない選手と違って、奥田のように、さまざまな場所での試合を経験してきたファイターからすれば、多少のことでは動じない体質になっているのは嘘ではないだろう。なかには「カラダが動かなかった」と口にする選手もいるくらい、RIZINのリングは勝手が違うと思うファイターもいる。要は、口ではいくら強がっても肉体がそうは思っていない場合があるに違いない。

 そう考えると、奥田にとって次なる「TRIGGER」は、これまでの四角いリングと違って金網の中での闘いになる。

「場所が変わってもやることは変わらないから一緒でしょ」と奥田は口にするが、これもなめてかかると痛い目に遭う可能性は否定できない。

「金網での試合は経験ないんですけど、過去に一度、金網のリング上からあいさつをしたことがありますね」

 奥田が話を持ち出したのは山本勇気戦(15年大みそか、両国国技館)だったが、その際に奥田は、山本が主戦場としていた「GRACHAN」に出向き、金網の中で山本と向かい合いながら、試合への意気込みを披露した。

「それ以降(金網に入ったこと)はないですね。でもガチャって(出入口を)閉められたら緊張しますね。それよりも、今回の相手はアメリカ人(グラント・ボグダノフなる柔術家)なんですよね。だからとりあえず僕がしていることは英語の勉強。最近覚えたのは、I CAN DO IT!(私はできる)」

 ならばと「決め技は?」と問うと、以下のように答えた。

「金網の上からムーンサルト。俺、前回負けていない(と主張する)のはスリーカウントをたたかれていないから。今回は(レフェリーに)スリーカウントをたたく練習をしておいてほしいですね」

 奥田はあくまでプロレスルールに則して闘うことを強調していたが、これは完全なはぐらかし。裏を返せば、それだけ今回は細心の注意をはらっての言動になっている気がする。

「よく『プロレスは(八百長)』『格闘技は(真剣勝負)』とかって言う人も多いと思うんですけど、僕がいつも胸に思ってやっていることは、猪木会長が言われていた、『プロレスも格闘技も“闘い”であることに何も変わりがない』っていうのをすごく信じていますし、常に“闘い”をしていきたいと思っています」

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