RIZIN TRIGGER参戦の奥田啓介が激白 「他流試合」の前には「必ず高山VSフライ戦を観ます」
「RIZIN LANDMARK」での配信トラブル 狂わされたリズム
さて、本題から相当離れたが、奥田が出場した「LANDMARK」では配信トラブルがあった。しかも開始時間が1時間も遅れるという事態に。
「試合が始まるまで、今日終わったら何を食べようか。酒も飲みたいし、どうしようか……」と思っていた奥田からすれば、この時点でペースを狂わされた。
「(1時間押しと聞いたら)逆に緊張しちゃって。僕が入場した時の写真をマネジャーさんに言われて、あらためて見返したんですけど、舌が真っ白になっているんですよ。それって極限に緊張している状態だそうなんです。だからかなり緊張しているんだなと思って。でも、僕がリングに入らない限りゴングは鳴らないわけだから、(リングに)入った瞬間、やるかと思って」
そこで奥田のスイッチがようやく入った。
「リングに上がったら自然と怖さは感じなかったし、ヤらないと僕がヤられちゃいますから、ヤるしかねえなと思いましたね」
前述通り、結果は残念だったが、すぐにRIZINから声がかかって、「TRIGGER」に参戦することになったことを考えると、関係者の評判も悪くなかったことがうかがえる。
しかも鈴木戦の舞台裏を収録した、「RIZIN CONFESSIONS」は170万回の再生回数(11月19日時点)を超えた。当然のことながら、その番組の中心は朝倉未来VS萩原京平の舞台裏になるが、それでもその番組に奥田が出演していることこそ、強運の証ではないか。
「俺は日本の格闘技団体のスポットが当たるところに出られていることはすごく感謝していて。ただ、そこでどう奥田啓介を見せられるかだと思うんです」
奥田はそう言って平然と「他流試合」に挑もうとするが、10月にKO負けを喫したにもかかわらず、11月にもとなれば2か月連続。そんな間隔でMMA戦という「他流試合」に出て行ける選手はそうそういない。この点でも奥田は強じんなプロレスラーらしさを感じさせるファイターになる。
「もちろん(鈴木戦の)ダメージがないことはないですけど、プロレスラーは常に連戦をこなしてますからね。それと僕がデビューしたのはJCBホール(現TDCホール)、その後に試合をしたのは両国国技館。あとは北朝鮮みたいな、想像もつかない場所でもやってきたからね」