市川海老蔵が明かす子どもの近況 麗禾ちゃんは「著しい成長」、勸玄くんは「闘志がたまっている」
歌舞伎俳優の市川海老蔵が22日、東京・キネマ倶楽部で行われた、新作歌舞伎「プペル~天明の護美人間~」制作発表記者会見に登壇。原作者で脚本を担当する、お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣も出席した。
新作歌舞伎『プペル~天明の護美人間~』制作発表記者会見
歌舞伎俳優の市川海老蔵が22日、東京・キネマ倶楽部で行われた、新作歌舞伎「プペル~天明の護美人間~」制作発表記者会見に登壇。原作者で脚本を担当する、お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣も出席した。
原作は、累計発行部数70万部を超えた西野による同名絵本。映画、ミュージカルに続き、歌舞伎として舞台化する。物語はゴミ人間プペルと、父が遺した言葉を信じる少年ルビッチが、お互いの友情を信じ、新たな世界に飛び出してゆく奇跡のファンタジー。
この日の記者会見は、同所にて現在上演中のミュージカル「えんとつ町のプベル」のセットを活かして行われ、海老蔵は先日、長女の麗禾ちゃんと長男の勸玄くんと観劇している。
映画『えんとつ町のプベル』も子どもたちと鑑賞としたという海老蔵は、「映画に秘められたストーリーが分かりやくて子供たちも感動して、3回ぐらい見ました。(子どもたちと)『こういうのをしてみたいね』というのを話していて、歌舞伎にしたいと思い、西野さんに連絡しました」とオファーのきっかけを話すと、西野は、「会った日に決まりました」と即答で承諾したことを明かした。
また、主人公の“ゴミ人間”という役どころについて、海老蔵は「ゴミ人間として難しいと思うのは、人間ではないので純粋無垢なものである。言葉数が少ない。演じる上で課題となっていくのは何をしゃべり、何を表現するか。歌舞伎にしたときに、どういうふうにせりふではないものにリカバーしていくのが大きなテーマになってくる」と語った。
絵本でのルビッチ役には、市川ぼたん(麗禾ちゃん)と堀越勸玄くんが交互出演で演じる。同じ役を演じる子どもたちとの共演に海老蔵は、「同じ役をやるライバルですからね。何か彼らが各々感じることを、その各々が各々を見て、各々が成長していく姿が、今回私は親側として見れば大変興味深い」と子供たちの成長に期待を寄せた。
麗禾ちゃんは現在、日本テレビで放送中のドラマ「二月の勝者」に出演中。最近の麗禾ちゃんについて海老蔵は「多面的な刺激を受けているというか。今まで、歌舞伎の世界でお年を召したすごい方々ときちっとやる。でも今は、若い同世代の人たちと和気あいあいと、いろんなことのキャッチボールをしながらやっていることによってガラッと変わり、踊りも変わってきました。伝統文化も踊りも変わってきたという著しい成長が見える」と目を細めた。
一方、勸玄くんについては、「襲名ということも出来ていないので、お姉ちゃんが市川ぼたんとなって自分もやるんだという闘志のようなものがふつふつとマグマのようにたまっている状況。今回のプペルでダブルキャストですから、彼の爆発力に今回はちょっと期待したい」と胸を高鳴らせた。
公演は、2022年1月3日~20日まで新橋演舞場で上演される。