格闘技イベント「Yogibo presents RIZIN.32」（2021年11月20日、沖縄アリーナ）

　RIZIN未勝利の皇治（TEAM ONE）が、第7代修斗環太平洋バンタム級チャンピオンの祖根寿麻（ZOOMER）と対戦。3対0の判定で勝利を収めた。

　ついに皇治の左フックがRIZINのリングで相手を捉えた。負けたら「引退」。その2文字にあらがうかのごとく皇治は試合を組み立てていった。1回から相手にプレッシャーをかけていく。祖根は常にロープを背負う展開だ。

　しかし、3回には祖根のジャブやストレートが皇治の顔面を襲った。それでも前に出続ける。ジャッジ3者の支持を受ける文句なしの判定勝ちだった。

　試合にかける思いが引き寄せた勝利でもあった。皇治はこれまでRIZIN未勝利。試合後、「自分は不器用で大したことないんですけど、まっすぐに自分の信じた道を貫いてきました。毎日悔しいです」と今までの思いを吐露。

　続けて「でもこんな（皇治の）人生と、うそばっかりついて人の悪口で金稼いでる男（シバター）とどっちがかっこいいんですかね。俺のことを笑おうと、シバターでも大雅でもピーマン（ヤーマン）でも誰でもいいですよ。俺は不器用でも逃げも隠れもしません」といつもの皇治節に戻り、3人に宣戦布告した。