NiziU「Chopstick」MV、驚きの制作力 RIMAのセーラー服と<柱時計5時5分>の謎に迫る
春から秋への季節の変化を表現
RIMAとAYAKAのピアノシーンが終わると、一転して草花が咲き乱れる春の風景に変わりNINAとMIIHIがピアノの車でお花畑を突き進む。しかし、この後のシーンでは草木は枯れ始めている。これは「Take a picture / Poppin’ Shakin」が春に発売(4月7日)され、初アルバム「U」が秋に発売(11月24日)されることを示しており、春から秋へと7か月余りの時間が流れてしまったが、同じ気持ちで同じ明日を見てほしい、というファンへの願いが込められている、とも解釈できそうだ。
後半に登場するNINAとMIIHIの宇宙遊泳もその延長線上にありファンの熱い応援があれば飛べない場所などどこにもない、という決意がみなぎるシーンだ。「need you」(=NiziU)、「with you」(=WithU)という言葉が歌詞の中で繰り返し使われているのもそのためだろう。NiziUとWithUは箸のように両方そろっていることが大切というのが「Chopstick」という楽曲のメインコンセプトだ。
ラスト近くで指揮者に扮したMAYUKAが手にしているのは指揮棒ではなく実は箸。衣装の色は黒と白でこちらも鍵盤をイメ―ジさせる。楽しいはずのコンサートなのに客席は無人でオーケストラの演奏者もいない。ただ、弦楽器はMAYUKAの指揮に合わせて宙を舞っており、次に続くNINAとMIIHIの宇宙遊泳シーンの布石となっている。「Chopstick」のティザー動画ではペアを組む相手がいなくてふくれっ面をしていたMAYUKAだが、コンサートのシーンは笑顔が弾けていた。
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ラストのピースサインは数字の「2」