アイドルグループ「乃木坂46」を卒業する寺田蘭世（23）が、9日に1st写真集「なぜ、忘れられないんだろう？」（集英社クリエイティブ）をリリースした。“大切な人との旅”をテーマに撮影されたファン待望の写真集には、どんなこだわりが込められているのか――。ラストライブを終え、旅立ちの時が迫る寺田に、本作の見所やグループ卒業前の心境を聞いた。（取材・構成＝イシイヒデキ）

誰もがアッと驚く夢のタッグ…キャプテン翼とアノ人気ゲームのコラボが実現

――まず「なぜ、忘れられないんだろう？」、このタイトルについてお聞かせください。

「秋元康先生が考えてくださり、いくつかタイトルの候補をいただきました。今まで自分がセンターを務めた曲、携わった曲は、強い女性というイメージがあり、それが先生の中で私のイメージなのかなと思うことがありました。本作のタイトルも、あと引く感じが先生と私の共通のイメージと感じ、このタイトルを選ばせていただきました」

――帯にも秋元先生からのメッセージがあります。

「私は昔から秋元先生がプロデュースするアイドルグループが好きで、写真集を買う側だったので、先生からタイトルやメッセージをいただけて光栄に思っています。写真集を出せるということも当たり前のことではなく、限られたメンバーだけができることですので、本当にうれしかったです」

――乃木坂46加入前からAKB48の大ファンとお聞きしました。どなたの写真集を買っていたのでしょうか。

「小学生の頃、渡辺麻友さんの写真集を買いました。保存用と観賞用、いろいろな特典が付いてきたので5冊くらい持っています（笑）」

――今作のテーマ「大切な人との旅」には、どんな思いが込められているのでしょうか。

「アイドルの写真集となると、男性ファンの方の目線に合わせて作ることが多いと思っていましたが、約9年間活動して、女性ファンの方も多いし、年齢層も広く、さまざまな国に応援してくださる方がいると感じました。私はファンの方を友達のような感覚で大切な人と思っています。国籍、年齢、性別を問わず、大切な人のために作品を作りたいと思い、このテーマを設けさせていただきました」

――卒業前にリリースできることについては、どう考えていますか。

「卒業を決めていない状況での写真集だと雰囲気も変わっていたと思うので、卒業を控える今だからこそ出せる写真なのだと思っています」

――初めての写真集となりますが、こだわったポイントは。

「今作はセルフプロデュースになっていて、写真集でここまで私服や私物を出しているメンバーは、乃木坂46のメンバーではいなかったと思います。衣装のバリエーションも多いと思いますし、私服もたくさん載っているのがこだわったポイントです」

――お気に入りショットを教えてください。

「ずっと行きたかった大塚美術館で撮影した写真が気に入っています。それから砂丘にも行ってみたいと思っていたので、砂丘での撮影もリクエストさせていただきました。どちらの撮影も実現できてうれしかったです」

――特に自分らしさが出ていると感じるショットは。

「セブンネット版の特典ポストカードは、きっと普段の私はこんな感じなんじゃないかなと思える写真です。グループの中だとクールなイメージ、担当したセンター曲の印象から強いイメージ、世間のイメージはそうなんだろうなと自分で思うことがあったのですが、この写真は私の素が出ていると感じました」