暴れ続けるハンセンに流血するブロディ 暮れの風物詩「最強タッグ」入場式を回想

個性の出る入場シーン、野村直矢は我関せず「僕は試合でやりますよ。フフッ」

 超満員、ボルテージの上がる客席……どれもこれもが、懐かしの名シーンだ。

 若い選手はどうして良いのかわからず、右往左往していた。取りあえず参加しようと、乱闘の輪の一番外側から、パンチやキックで攻撃するパターンが多かった。

 現在、負傷欠場中の野村直矢は、大乱闘が繰り広げられているのに我関せずでサッサとリングを下り、チラッと一瞥して花道を下がった。「僕は試合でやりますよ。フフッ」と不敵に笑った。肝の据わった強心臓と図抜けたプロレスセンスに復帰を望む声は大きい。

 開幕戦前にハプニングが起こることもある。今年も、先日の記者会見で、諏訪魔が暴走し、会場のLED電飾を破壊してしまった。優勝候補の諏訪魔、芦野祥太郎組は、その名も「暴走SUPLEX」。アマレスの地力がある上に暴走したら、もはや敵なしだろう。

 そうはイカンと、石川修司と佐藤耕平のツインタワーズが立ちはだかる。諏訪魔と「暴走大巨人」を解散した石川は、諏訪魔を知り尽くしている。パートナーの耕平とは長年、大日本プロレスなどでコンビを結成している仲だ。「即席タッグには負けない」との自負がある。

 他にも、土肥こうじ、羆嵐組のパワーはあなどれないし、T-Hawk、エル・リンダマン組も変幻自在に仕掛けて来るだろう。

 負傷欠場の宮本裕向に代わって電撃参戦するヤンキー二丁拳銃の盟友・木高イサミは、大森隆男とのアックスボンバーズで出陣。「イサミで良かったと言われるように頑張る」と意欲を燃やしている。初戦はゼウス、入江茂弘組に敗れたものの、巻き返しが楽しみだ。

 大日本プロレスのデスマッチ戦士代表の小林、ドリュー・パーカー組は、ジェイク、大森北斗組を下し、白星発進。台風の目になりそうだ。

 果たして今年の優勝チームは? 一年を締めくくる最後のシリーズだが、締めくくりと共に、来年を占う大きな意味合いも持っている。多士済々が集う今年の最強タッグから目が離せない。(文中敬称略)

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