北村匠海、“ゲーム沼”にどっぷり 目を輝かせて主張「APEXが生きがいになっている」

俳優でダンスロックバンド「DISH//」の北村匠海が14日、都内で行われた主演映画「明け方の若者たち」(12月31日全国ロードショー)プレミア上映会舞台あいさつに登壇。井上祐貴、原作者のカツセマサヒコ氏、松本花奈監督も登場した。

舞台あいさつに登壇した北村匠海【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに登壇した北村匠海【写真:ENCOUNT編集部】

北村はカツセ氏に「自分の人生を覗かれていた錯覚」と驚き

 俳優でダンスロックバンド「DISH//」の北村匠海が14日、都内で行われた主演映画「明け方の若者たち」(12月31日全国ロードショー)プレミア上映会舞台あいさつに登壇。井上祐貴、原作者のカツセマサヒコ氏、松本花奈監督も登場した。

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 同作はツイッターでの“妄想ツイート”が話題となり、10~20代から圧倒的な支持を獲得したウェブライター・カツセマサヒコ氏による青春恋愛小説が原作。主人公の“僕”(北村)が、学生最後の飲み会で出会った“彼女”(黒島結菜)に恋に落ち満たされる一方で、社会人になり夢と現実の狭間でもがき苦しむ姿を描く。

 作品の印象について、北村は「びっくりしたんですけど、カツセさんに自分の人生を覗かれていたんではないかという錯覚に陥るぐらい出てくる場所や音楽が自分の過去の思い出に寄り添っていて。いろいろな場所が出てくるんですけど、実はどれも僕自身の思い出が詰まっている場所だったりして。個人的にもつながりがある人、つながりがある若者が関わってこの映画ができて、すごく不思議でした」と感慨深い様子で語った。

 また、演じる“僕”と近しいところがあるという北村は、「監督とも久々に会って、最初、『僕、芝居しないから』というところから始まって。今を生きる若者の皆さんに届かせるためには芝居という枠ではなく、ある種ドキュメンタリーに近いリアリティーだったり、描かれている心情が生々しかったりするので、僕がリアルに体感して感じたものを、そのまま言葉にしてみようと思いました」と明かした。

 さらに、劇中に登場してくる下北沢や高円寺など、北村の思い出の地ということもあり、「悶々(もんもん)として生きていたころ、自分を許してくれる場所だった。特に下北沢は、みんなが渋谷に遊びに行くのを僕は背中を向けて下北沢に行く。はたから見たら変なひねくれ方をしている高校生だった。サブカルチャーがすべてだと思ってましたね」と懐かしそうに振り返ると、カツセ氏が「この役、お願いしてよかった」と笑顔で返した。

 そして、作品の内容にちなみ、自身の経験の中で、「あの時期は沼だった」「マジックアワーだった瞬間」について聞かれ、井上が「ゲームアプリの課金が……」と回答。その答えに北村は同調し「僕はいまだに“重課金税”と呼ばれています」と告白し、「ファッションに関してもこだわりのあるものを買って長く使う志向になった。良い物を長く使うから買い物しなくなった。そこであぶり出てきたお金はどこに行くのかと。APEXというゲームに……。生きがいになっている」と目を輝かせた。そんな北村の姿に、カツセ氏から「今日いち目がキラキラしている」とツッコミが入り、笑いを誘った。

 最後に、北村は「監督をはじめとする若者で作れたっていうことが1番大きい。今、世の中を変えられるのは我々若者だったりする。そんな僕も前向きなエネルギーを持ちながら生きていますので、この作品を見てみんなで仲間になろうじゃないかと。みんなで、苦しみを共有しようじゃないかと。そして朝を迎えようじゃないかと。そんな思いを込めて作りました」とメッセージを送った。

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