人気ボカロP・カンザキイオリ、著書が「文芸」ランキング席巻 サイン本は完売店が続出

文芸書としては異例となる1000冊を超えるサイン本を作成

 また、本書の発売に合わせ、著者サイン本も作成、全都道府県計77書店で販売された。サインを終えた著者による告知ツイートへの反響も大きく、9日に河出書房新社オウンドメディア「Web河出」で取扱書店の告知を行った際にはサーバーにアクセスが集中し、一時閲覧がしづらくなる事態となった。

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 今回、47都道府県全ての書店にサイン本を届けるべく、文芸書としては異例となる1000冊を超えるサイン本を作成。実際にサイン本が店頭に並ぶと、開店間もなく「完売御礼」とツイートした紀伊國屋書店新宿本店を皮切りに、TSUTAYAレイクタウン、紀伊國屋書店さいたま新都心店、MARUZEN名古屋本店、紀伊國屋書店梅田本店、丸善博多店、ジュンク堂書店鹿児島店など、全国各地で瞬く間に完売店が続出。「サイン本買えた!」「買ってきてくれた親に感謝!」といった購入に歓喜する読者の声も相次ぎ、予想をはるかに超える人気となっている。

「親愛なるあなたへ」の物語と密接に絡むセルフボーカル曲「不器用な男」の動画はYouTubeですでに223万回再生(13日時点)、物語の内で歌われ、キーとなるボカロ曲「爆弾」は48万回再生(13日時点)と、本書関連楽曲はすでに大きな話題となっている。

 また、購入特典の書き下ろしテーマソング「偶像」には、読者より「神曲」「何回も聴いてます」といった声が早くも寄せられていた。(特典配信期間:2022年2月28日まで)

 そして、「爆弾」セルフボーカル版の配信リリース日である19日には、同曲のミュージックビデオも公開。北村匠海主演の映画「明け方の若者たち」(12月31日公開、原作:カツセマサヒコ)の劇場公開を控える気鋭の映画監督・松本花奈による実写ドラマ仕立てとなっている。

□カンザキイオリ 2014年、ボカロPとしてアーティスト活動を開始。数々の人気曲を発表し、「命に嫌われている。」(17年)で初の殿堂入りを果たす(13日時点で約1800万回再生)。19年には1stアルバム「白紙」を発表。大人気バーチャルシンガー「花譜」の全楽曲の提供や映画、ゲームの主題歌など活躍の場を広げる。20年、大ヒット曲「あの夏が飽和する。」を元にした同名小説で作家デビュー。21年夏からセルフボーカル活動も本格化する今最も注目のアーティスト。

次のページへ (3/3) 【動画】カンザキイオリ「爆弾」(セルフボーカル版)予告映像
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