藤井竜王誕生! 激しい終盤「どちらにも攻防の妙手が潜んでいた」真田圭一八段解説

真田圭一八段
真田圭一八段

ポツンと置かれた▲2二歩を逆用して…

 だが、どの段階から読み切っていたのか。長手数かつ多岐にわたる変化がある中、ポツンと置かれた▲2二歩を逆用して詰む変化あり、本譜での打ち歩詰め回避の手筋を交えての詰み筋あり。

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 結局、豊島玉は捕まっていた。藤井3冠の物凄い終盤力かつ切れ味。竜王獲得の一局は、これまでにないほどの終盤戦の強さを見せつける内容だった。

 結果、4連勝でのストレート決着。4戦全てで、藤井3冠の実力の高さ、充実ぶりを感じさせ、非の打ち所がなかった。豊島竜王は最後のタイトルを失うことになってしまったが、誰も責めることはできないだろう。捲土(けんど)重来を期待したい。

 これで藤井新竜王誕生、かつ4冠王となり棋士序列も1位に。竜王になったことで免状の署名者にもなり、名実共に将棋界の第一人者となった。

 8大タイトルを視野に入れると、ちょうど折り返し地点。「無敵」「最強」という表現も誇張ではなくなった。どうすれば藤井新竜王に追い付き、追い越せるのか。棋士達の大きな命題ともなってきた。

ファンの熱狂もまだまだ続くだろう。藤井聡太という棋士の存在は大きくなる一方である。

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