女優の松井玲奈が9日、都内で行われた映画「幕が下りたら会いましょう」（11月26日公開）完成披露上映会に登場した。当日は共演者の筧美和子としゅはまはるみ、前田聖来監督も登壇。撮影時のエピソードを明かした。

「幕が下りたら会いましょう」は松井の単独初主演映画。「初めて主演を1人で任せていただけるということでそれに対するプレッシャーは大きかったんですが、主演がどうということではなく、物語の中では“麻奈美”という一人の女性が軸に進んでいくので、感じるものがあったらうれしいなと思います」とアピールした。

　同作は不器用な女性の生き方を描いた人間ドラマ。劇団を主宰する麻奈美（松井）のもとに妹の尚（筧）が亡くなったという知らせが届く。その日、尚からの着信があったにもかかわらず電話に出なかった麻奈美は、複雑な思いを抱える。

“麻奈美”という役柄について、松井は「感情の起伏がある人なのかなと感じていたんですけど、『感情は抑えてほしい』と監督から言われて、最初はどうしたらいいだろうと戸惑いながら本読みの段階から演じていました」と役作りの苦労を吐露。続けて、「“麻奈美”と自分がだんだんとリンクすることによって、抑えることによってあふれ出す瞬間があるんだなと気づきました。今までに経験したことのない瞬間でした。すごくいい経験だったと思います」と振り返った。

　コロナ禍での撮影だったそうだが、松井は「リモートで本読みをしたのが新鮮でした。リモートだったので、背景が皆さんのおうち。役として向き合っているのですが、その向こうには皆さんの私生活が垣間見えるのが不思議でした」と撮影時のエピソードを語った。すると、しゅはまが「リモート、案外よくないですか。スケジュールのすりあわせもしやすいし。今後はリモートでやってほしい。お化粧しないで出て行けるし」と笑いを誘った。

　同作にちなんでMCから「人生で戻りたいのはいつですか？」という質問があがると、松井は「いつでもいいので誕生日ですね。私は毎年誕生日にご褒美としてケーキをワンホール食べるんです。戻れれば太らないし。ワンホール食べられるし、最高だなと思います」と明かし、会場の観客を驚かせた。さらに「甘党なんです。昨年のクリスマスはホールケーキを2つ食べました。なのでクリスマスでもいいです。年2回の楽しみです」とさらに追い打ちをかけるように会場を驚かせていた。