hitomiが語る子育て独自論 壮絶な過去から学んだ子どもを“管理”することの重要性

デビューから27年目を迎えた歌手のhitomi。2020年に44歳で第4子を出産したことでも話題となった。あれから1年、4児の母親としての日々を送りながら、歌手としても12月にママを元気にする音楽フェス「ママホリ2021」への出演も決定。これまで多くのメディアで子育てについて語ってきたが、今回はコロナ禍での家族との過ごし方や成長した4人の子どもたちとの向き合い方について話を聞いた。

デビューから27年目を迎えたhitomi
デビューから27年目を迎えたhitomi

パパも子育てに真剣参加でお家にママが2人いるみたい

 デビューから27年目を迎えた歌手のhitomi。2020年に44歳で第4子を出産したことでも話題となった。あれから1年、4児の母親としての日々を送りながら、歌手としても12月にママを元気にする音楽フェス「ママホリ2021」への出演も決定。これまで多くのメディアで子育てについて語ってきたが、今回はコロナ禍での家族との過ごし方や成長した4人の子どもたちとの向き合い方について話を聞いた。(インタビュー・文=福嶋剛)

 うちは1番上の娘が中学1年生、長男が小学1年生、次男が5歳、三男が1歳です。4人の子育てはもちろん大変ですが、主人と一緒に子育てをしていて私以上にやってくれるところがあるから、子どもたちにとってはお家にママが2人いる感じかもしれないです(笑)。だからママ1人で背負っている感じではないかな。

 主人とは具体的に分担を決めている訳ではなく、自然とお互いの得意分野で分けられています。私は人付き合いがめちゃくちゃ苦手で、ママの知り合いは多いんだけれどママ友が作れない。だけど主人は平気な人だから、子どもたちと一緒に公園に行ったり、幼稚園の送り迎えをやってくれるんです。その分、私は家事に集中して家のことを積極的にやる。だから主人の方がお友だちのママさんと上手にコミュニケーションをとっていて、ほかのご家庭とは逆かもしれないですね(笑)。

 今年の春は、ダブルで卒業式と入学式でした。コロナ禍で参加人数が制限されて主人と分担しながら参加しました。秋の運動会は幼稚園と小学校と中学校で3回。日にちが重ならなくて良かった(笑)。多少の制限はありましたが、主人と2人で見に行けたのでホッとしました。

 昨年は幼稚園も学校もお休みになり、家にいる時間が多くなったので主人と一緒に子どもたちが楽しめるようなことを考えました。例えば家にある丸テーブルの真ん中に線を引いて家族でピンポン遊びをしたり、みんなで段ボールを使った工作をしたり、ほかにもおやつ作りとかね。材料を混ぜてもらうだけでも楽しいので、そういう遊びを一緒にしましたね。それでも時間がたっぷりあったので、今までは良くないと思って買わなかったテレビゲームを買っちゃいました(笑)。みんなで体を動かして遊べるから「Nintendo Switch」にしようって。

 子どもたちの習いごとは、娘が小さいころ、コンピュータープログラミングでロボットを動かすことに興味を持っていたのでロボット教室に通わせていました。そこで大会に出場したこともあって、弟たちもお姉ちゃんを見て「面白そうだからやりたい!」と言って通わせていますね。主人も「こんなことをやってみたらどう?」って子どもたちにサッカーを勧めてみたり、ほかにも息子たちは創作活動がすごく好きみたいで、幼稚園の面談で先生から「絵がとっても好きで細かいところまで書いてますよ」って聞かされて、「へえ、そうなんだ! じゃあ絵画教室を体験させてみるのはどうかな」って考えたり。子どもたちが伸びていく後押しというか、どんなことでも好きなことが見つかったら積極的に「それやってみな!」ってちょっと背中を押してあげるようにしています。

 家族の中では、女性は私と娘だけなので、彼女とは女友だちでもあり、2人だけの特別な関係でもあります。最近はTikTokやYouTubeから新しい音楽を探して、「今はこんな音楽が好きなんだ」って教えてくれます。今はYouTuberになりたいみたいで、これまで何度も私のステージを見てきたので、もしかしたら表現することには、積極的なのかなって思いますね。

 たまには娘とはガチでケンカもします。うちはステップファミリー(※)で主人と娘の血のつながりがないこともあって、娘にちゃんと怒ってあげるのは私の役目なんです。思春期に入って感情のコントロールも大変な時期だと思うんですが、そこをちゃんと見てあげて、ときどき街に出かけて一緒にクレープを食べたりする「2人だけの時間」も作っています。ステップファミリーって思った以上に大変で、私は過去の経験や私の家族についてちゃんと娘に話をするように心がけています。もちろん娘だけじゃなく、子どもたちがなんとなく寂しそうだなと思ったら『ちょっとどっか行こうか?』って声をかけるようにしていて、この前は三男の5歳の誕生日に2人きりでディズニーシーに遊びに行って、ゆっくりと話を聞いてあげる時間を作りました。

(※)再婚などで血縁のない親子関係や兄弟姉妹関係などを含んだ家族

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