内野聖陽、紫綬褒章に感慨「1つの役を徹底的に掘り下げる。やってきたかいがあった」

俳優の内野聖陽が3日、都内で行われた劇場版「きのう何食べた?」初日舞台あいさつに登壇し、「紫綬褒章」受章の喜びを語った。

初日舞台あいさつに登壇した内野聖陽【写真:ENCOUNT編集部】
初日舞台あいさつに登壇した内野聖陽【写真:ENCOUNT編集部】

共演の西島秀俊も「恋人役として、すごくうれしい」

 俳優の内野聖陽が3日、都内で行われた劇場版「きのう何食べた?」初日舞台あいさつに登壇し、「紫綬褒章」受章の喜びを語った。

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 内野は2日、芸術・文化の分野で活躍した人に贈られる「紫綬褒章」の芸術文化部門に受章したことが分かり、映画公開初日を迎えるこの日、「紫綬褒章」が発令された。MCのチャンカワイから話を振られると、内野は「こういう場をお借りしまして、本当に申し訳ありません」と謙遜。そして、「この章をいただいてすごいびっくりしちゃいまして。僕みたいなテレビに出たり、映画出たり、演劇やったり、そういう役者にはまずいただけないものかと思っていたのですが、いただけるということになって、エイプリルフールかなと思ったんですけど、秋だったので、どうやら本当なんだなと思った」と驚いたことを明かした。

 続けて、「とにかく僕はひとつの役をどんな映画だろうが演劇であろうが、1つの役を徹底的に掘り下げていくというのが変態的に好きな人間なので、僕が掘り下げて、皆さまに提示するものを、もし評価していただけたなら、本当にやってきたかいがあったと思いました」と喜びを語った。

 同作で恋人役を演じている西島秀俊は、「本当に恋人役として、すごくうれしい」と笑いを誘い、「このドラマのシーズン1が終わった時に、内野さんが『もっとやれるよね、俺たちもっとやれるよ』ということをすごくおっしゃっていて。もっと深く、もっと繊細に演じようというのを、終わった直後に確認していたんですよね。だから、そのことをなんかすごく思い出して、常に内野さんは、もっと、もっと俳優としての理想みたいなものを求め続けて……」と祝福の言葉を述べていると、内野は「そんな難しいこと考えてないです」と照れ笑い。

 同作は、よしながふみによる同名漫画を、2019年に西島と内野のダブル主演でドラマ化し、翌年の元日には、正月スペシャルドラマも放送。今回の劇場版では、料理上手で几帳面な倹約家の弁護士・筧史朗ことシロさん(西島)と、その恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二ことケンジ(内野)の今後の人生を揺るがす物語を描く。

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