元おニャン子・新田恵利が告白 自宅で看取った92歳母への思い「介護は幸せな時間」
年を取って介護が必要なら順調「病気とか事故などで介護が必要になるかもしれない」
――これからもし本を書くとしたら、どんなことを書きたいですか。
「介護のゴールとなる看取りの状況を、素直に伝えたいというが一番です。その後はやっぱり50代の女性のライフワークですね。そういうことも書いていけたらなと思っています。ファンの方も同年代。みんなと一緒に人生を歩んでいるので、それを代表して『ああだよね』『こうだよね』って言っていけたらいいと思います」
――最後に読者にメッセージをお願いします。
「介護というのは親だけではなくて、ちょっと見方を変えるとパートナーかもしれないし、悲しい出来事になってしまうけど、自分のお子さんが必要になるかもしれない。私たちも年を取って介護が必要なら順調な方で、病気とか事故などで介護が必要になるかもしれないです。そう考えると本当に介護というのは他人事じゃないので、ぜひ、皆さんもこれを機に介護について考えてください。実際いま地方のテレビ局などでプロモーションさせていただいていますが、この本をきっかけにご夫婦で介護について初めてしっかり話し合ったという声も聞きました。そういうきっかけになれば良いなと思っています」
□新田恵利(にった・えり)1968年3月17日、埼玉県出身。85年4月から放送されたテレビ番組「夕やけニャンニャン」(フジテレビ系)で、おニャン子クラブの会員番号4番としてデビュー。86年に「冬のオペラグラス」でソロデビューを果たしオリコン初登場1位となり、30万枚以上の売り上げを記録する。おニャン子クラブ卒業後はタレント、女優、執筆業など多方面で活躍。現在、YouTubeチャンネル「新田工務店」も放送中。
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【写真】介護は「嫌な感情や怒り迷い」もあったが「幸せな時間」…母の92歳の誕生日を祝う新田恵利