中田圭祐、「らせんの迷宮」で出会った“上司”安田顕に学んだこと シーンの「設計図」を大切に

183センチの高身長を活かしてモデルの世界に飛び込んだ中田。近年は話題作に出演が相次ぐ【写真:荒川祐史】
183センチの高身長を活かしてモデルの世界に飛び込んだ中田。近年は話題作に出演が相次ぐ【写真:荒川祐史】

雑誌「MEN’S NON-NO」の撮影現場で学んだ理想の上司像とは 「余裕と優しさ」

――安田さんからはどんなアドバイスがあったのでしょうか。

「すごくたくさんあります。技術的なところだと、カメラが誰を抜いているかという意識や、そこに写らないといい動きや芝居をしていても意味がないというようなことを本当に丁寧に教えていただきました。僕が瓜生でいることに集中しすぎてしまって周りがちゃんと見えていないときにも、安田さんはスタッフさんほぼ全員の動き、自分がどう動くべきか、そのシーンを成立させるための設計図が巧みなんです。『そこはお前のいい顔、いいところなんだから映っていないともったいない』『ここをこうすればもっとよくなるよ』とか、そういうコツを毎回教えてくださいましたし、僕もすごく聞きにいきました。学ぶことがたくさんありましたし、他の作品でもすごく意識するようになりました」

――中田さんにとって“理想の上司”とはどんな存在ですか。

「僕にとっての上司って、男の先輩なんですよ。それこそ、『MEN’S NON-NO』の現場は、高校を卒業して就職した場所でもあるので、そこですごく面倒を見てもらいました。芸能のことを何も知らないけど、礼儀とか男気を教えてくれたお兄ちゃんがたくさんいました。そこで僕の理想の上司像が形成されたのかなと思います。

 僕は、熱血な人がすごく好き。熱い人からの愛はすごく感じやすいですし、怒られているときもその人の伝えたいことがわかりやすい。人に怒るってものすごく体力がいるじゃないですか。やっぱりなんとも思っていない人にはなにも言わない。そこはちゃんと、愛を受け取って、大事にできる関係性だとすごくいいなと思います。

 でも、おちゃめな一面があって、たまにはいじれちゃうような先輩もすごく好きです! 余裕があって優しさもあってすごく格好いい上司が理想なのかな。僕のイメージでは、そういう人とだったら、一緒に頑張りたいですね」

――中田さんは現在25歳。今回演じた瓜生は実年齢よりも上の役ですが、役作りの上で工夫したことや準備をしたことはありますか。

「昔、ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系、2018年)という作品で体を作ったのがきっかけで、そこからずっと体を鍛えていました。やっぱり、刑事さんって戦っていかないといけないし、犯人を追いかけたり捕まえたりするので、あまりひょろひょろすぎることはないのかなというところを意識して、1年の間に身体を少し大きくした部分もありました。久しぶりに同じスーツを着たときに、格好良く見えるじゃないですか。それに、瓜生くんが追いかけたり、犯人を捕まえるシーンもあるので、そこの説得力を持たせたかったんです。撮影で安田さんに再会したときに、『中田くん、身体がいいね』と言ってくださって、心の中で『よっしゃ!』って(笑)。うれしかったです!」

□中田圭祐(なかた・けいすけ)1995年11月27日、神奈川県出身。「第29代メンズノンノモデルオーディション」でグランプリを受賞し、雑誌「MEN’S NON-NO」で専属モデルに。近年は俳優活動にも力を入れており、ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」(2018年、TBS)、映画「君の膵臓をたべたい」(17年)などに出演。身長183センチ。

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