RIZIN榊原CEOを直撃 堀口・天心から2022年のRIZINの主役は誰か? フェザー級GPの行方は

「RIZIN.31」(24日、神奈川・ぴあアリーナMM)から早くも4日がたった。今大会はセミファイナルで浅倉カンナが新鋭でDEEP女子ミクロ級&DEEP JEWELSアトム級の2冠王、大島沙緒里に敗れ、メインのタイトルマッチで王者・斉藤裕が、RIZIN初参戦でDEEPフェザー級王者の牛久絢太郎に敗れるという、2大アップセットで幕を閉じたが、これにより、大みそかに予定されているRIZINイベントの方向性が大きく変更されていくことを余儀なくされた。

フェザー級王座の防衛に失敗した斎藤裕。変形した顔面は痛々しかった【写真:ENCOUNT編集部】
フェザー級王座の防衛に失敗した斎藤裕。変形した顔面は痛々しかった【写真:ENCOUNT編集部】

2022年のRIZINの軸はフェザー級グランプリの開催か

「RIZIN.31」(24日、神奈川・ぴあアリーナMM)から早くも4日がたった。

 今大会はセミファイナルで浅倉カンナが新鋭でDEEP女子ミクロ級&DEEP JEWELSアトム級の2冠王、大島沙緒里に敗れ、メインのタイトルマッチで王者・斎藤裕が、RIZIN初参戦でDEEPフェザー級王者の牛久絢太郎に敗れるという、2大アップセットで幕を閉じたが、これにより、大みそかに予定されているRIZINイベントの方向性が大きく変更されていくことを余儀なくされた。

 21世紀に入って以降、日本の格闘技界はシーズンピークが大みそかになっている。つまり年間最大のイベントの柱のひとつがここに来てイチから仕切り直しとは、関係者も仕事がひと手間増えた雰囲気だろうが、これまでにも似たようなケースを散々経験してきた猛者だらけだと思えば、涼しい顔をしながら粛々と業務を続けていくに違いない。

 既定路線では、王者・斎藤と朝倉未来のタイトルマッチで、朝倉からすれば斎藤へのリベンジマッチに落ち着く可能性は高かった。というのはRIZINにおける両者のストーリーがようやくなじんできて、それなりの機運も高まってきていたからだ。

 しかしその計画も、斎藤の陥落で話が振り出しに戻った。

 それでもフェザー級戦線が混とんとしたことで、大みそかを含め、いや、すでに2022年に向けた大きな歯車が動き出そうとしている。

 ズバリ言えば、22年のRIZINの軸は、フェザー級グランプリ(GP)。個人的にはこれを盛大に実施していくことを強く望みたい。

 参加メンバーは、今大会で新王者に成り上がった牛久を筆頭に、前王者の斎藤や未来。これに「RIZIN.31」で山本琢也にKO勝利した白川陸斗、さらには新居すぐるから腕十字で一本を取った中村大介と、芦田崇宏をTKOした金原正徳といったベテラン勢を加えれば、JAPAN GPでも興味深い組み合わせが目白押しになる。

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