「SPEED」に憧れ、母もモデルで活躍…吉田沙世が30歳で事務所移籍、女優転身のワケ

幼少期は人気グループ「SPPED」に憧れていたという吉田沙世【写真:山口比佐夫】
幼少期は人気グループ「SPPED」に憧れていたという吉田沙世【写真:山口比佐夫】

小学生のころ「SPEED」になりたい「4人組が歌って踊るのがすごく好きだったんです」

 小さい頃は人気グループ「SPPED」に憧れていた。「小4、小5のころだったですかね。SPEEDになりたいと思っていました。4人組が歌って踊るのがすごく好きだったんです。これって、人前で初めて言うので、少し恥ずかしいですね」と笑う。母もモデルとして活躍した。「その影響もあるのかな。事務所に一緒に行ったり、母がコマーシャルに出ていたら、家で一緒に見たり。『あ、お母さんが出ている!』みたいな不思議な感覚はありました」。

 モデル業、女優業の違いは何か。「モデルのお仕事って、かわいらしさとか、美しさを作り上げるお仕事ですが、女優さんのお仕事っていうのはもう少しきれいじゃない部分、弱さとか、切なさを表現する場所だなと思いました。その美しさがまた違うなって。相手からの言葉を受けて、自分が本当にどう感じたのか。人と話している時もセリフだけではない部分に感情が動かされることが日常的にあると思うんです。今回はそういうことに一つ一つ気付いて、すごく大事にできたんじゃないかなと思います」と手応えも感じている。

 今後もモデルと女優の両立を図っていく考え。「2作品に出させていただいたんですけど、今後は舞台、映画と、ドラマではないお芝居の場所にも携われたら」と話す。同じ事務所の先輩、真木よう子は憧れの存在の一人。「いろんなキャラクターになれる女優になりたいと思っています。『孤狼の血』での真木さんは、普段の女性像とは全然違うものを演じられていますよね。そこには一つの世界観があるように思えました。日常にはない女性を演じるのはすごく楽しいんじゃないかなと思っています」と意気込む。

 今回のドラマは、結婚の現実がテーマ。「結婚を考える年齢だとは思うんですけど、今はすごくお仕事が楽しいので、結婚にとらわれる感じではないんです。今はそういう時代ではないのかなとも思いますし。結婚しても、すごくそれが生かされる面もあると思うので、その時々で自分らしさを出していけたらいいなとは思っています。理想の男性? 浮気しない人がいいですね(笑)」。

 コロナ禍で自炊の機会も増え、料理に腕を振るっている。「作るのは和食が多いですね。砂糖、しょうゆ、みりんの味付けが好きなんです。食器集めも楽しくて、お休みの日には食器屋さんで食器を選ぶのが楽しい」と語る。結婚はまだ先のようだが、役作り同様、こちらの準備も怠りない。良き妻にもなりそうだ。

□吉田沙世(よしだ・さよ)1990年2月8日、愛知県出身。ファッションからビューティーまでさまざまな雑誌でモデルとして活躍。現在は「SPRiNG」「InRed」などを中心に活躍中。2021年にTBS「オー!マイ・ボス!恋は別冊で!」で女優デビュー。

ヘアメイク:小松胡桃(ROI)
スタイリスト:ゴトウカナエ

次のページへ (3/3) 【写真】女性ファッション誌「SPRiNG」「InRed」などでモデルとしても活躍。吉田沙世の全身ショット
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