人気グループ「Kis-My-Ft2」の藤ヶ谷太輔が21日、東京・TBS赤坂ACTシアターで行われたミュージカル「ドン・ジュアン」の公開ゲネプロに登場した。ゲネプロ終了後の舞台あいさつに出席した藤ヶ谷は「いろんな方にドン・ジュアンという素晴らしさ、みんなが命を削っているエネルギーを感じてもらいたい。自分でも胸を張って代表作に出会えたと思います」と胸を張った。

　ミュージカル「ドン・ジュアン」は、ヨーロッパを中心に広く知られる「ドン・ジュアン伝説」を、フェリックス・グレイの作曲による情熱あふれる名曲でミュージカル化した作品。日本では、2016年に宝塚歌劇で初上演され、19年に藤ヶ谷の主演で上演。今回は、藤ヶ谷が再び主演を務める待望の再演となる。取材会にはドン・ジュアン役の藤ヶ谷、マリア役の真彩希帆、ドン・ルイ・テノリオ役の鶴見辰吾、演出を担当した生田大和（宝塚歌劇団）が登壇。それぞれがこの作品にかける熱い思いを語った。

　前回上演に引き続き、ドン・ジュアンの父親役を演じている鶴見に「このドン・ジュアンという役は、芝居がうまくて歌がうまいだけじゃだめ。できる人は藤ヶ谷くんしかいない。だいぶ板についてきたし、（役を）自分のものにしている」と太鼓判を押された藤ヶ谷は思わず照れ笑い。宝塚歌劇団から退団後、初の舞台出演となった真彩も「あたたかい藤ヶ谷さんの周りにはスタッフの方々も皆さん優しい方ばかり」と藤ヶ谷の頼もしい“座長っぷり”について明かした。

　一方、コロナ禍での稽古で、共演者とのコミュニケーションに苦労したという藤ヶ谷は「カンパニーの何人かとZoomを初めてやった」と告白。さらに、スタッフを含めた約110着のチームウエアを自らデザインして制作したことも明かすと、真彩も「スタッフさんもキャストもみんな着て、すごく喜んでいました」とにっこり。藤ヶ谷は「誰一人欠けることなく、（千秋楽まで）走り抜きたい」と座長としての決意を口にしていた。