【ズバリ!近況】「てじな~にゃ!」山上兄弟が明かす小遣い1500円だった売れっ子時代「いじめもあった」
小学生のときのお小遣いは月1500円だった
――2人とも幼いうちから芸能活動を始め、忙しいなか大学まで進んだのですね。
佳「基本的に学業優先で活動してきたので」
暁「仕事は放課後か土日、夏休みとか長期休暇にほとんどやっていました」
佳「僕らは芸能活動ができる学校に進むために、中学受験をして私立校に入ったんですけど、暁之進は楽屋とかで受験勉強してたよね」
暁「家庭教師を楽屋に来てもらったりしていました。でも、放課後に友だちと遊んだり、好きな野球をやったりもできていましたよ」
佳「林間学校や修学旅行も行ったしね」
――子どものころを今振り返ると、どのように感じますか?
暁「よく頑張ってたな、我ながらかわいいな、と思います(笑)」
佳「自分だけど自分じゃない、みたいな感覚ですね。子どもだったので記憶が断片的なので」
暁「学校では無視されたり、仲間はずれにされたり、ということもありました。最初は落ち込みましたけど、クラス全員に無視されたわけじゃなかったので仲良くしてくれる人と仲良くして逃げ道を作っていたので、徐々に気にしなくなりました」
佳「僕は、いじめはなかったですね。影で悪口を言われたら、言った本人に直接『○○って言ってたんだってね』なんてチクッチクッと言って対抗してたので」
暁「今考えたら、あれは嫉妬からだったんですよね」
――幼くして売れたからうらやましかったのかも。
佳「ギャラは両親が管理していたのでよく分かりませんが、僕らは子どもだったので成長に合わせて特注の衣装を新しくしなければいけなかったり、海外からマジック道具を購入したりもしなければいけなかったので、結構費用もかかっていたみたいです」
暁「両親からは自転車操業だったと聞いています。お小遣いの額も庶民的で、小学校のときは1500円、中学では3000円、高校では5000円でしたよ」
――子どもの頃、「マジックはやりたくない」「他の道に行きたい」と思ったことはなかったですか。
佳・暁「なかったですね」
佳「現場には遊びに行ってる感覚でしたから。オモチャもらえたりもして」
暁「地方での仕事だと旅行気分で、いろんな所に行けるのも楽しかったです」
佳「兄弟ケンカはしてましたけどね(笑)。家でも学校でも仕事でも、ずっと一緒だったので」
暁「中学時代は口きかない、目も合わせない、とかありましたよ。でも、理由なんて全く覚えていないほど些細なことだったから、舞台に立ったらお客様に気付かれないよう、いつも通りやっていました」
佳「ケンカしても絶対に手は出さない。特に顔は傷つけない。お互い、商品だから(笑)」
――子どもの頃からプロ意識をもっていたのですね。ありがとうございました。
□山上兄弟(やまがみきょうだい) 兄:佳之介(よしのすけ)1994年8月11日、弟:暁之進(あきのしん)1995年12月11日、東京・江戸川区でイリュージョニスト・北見伸(59)の長男、次男として生まれ、佳之介は6歳、暁之進は5歳で舞台デビュー。2002年、世界最年少イリュージョニストとしてギネス世界記録の認定を受け、08年にはマジックの世界大会で優勝した。テレビではバラエティー番組やCMでも活躍し、05年にはNHK紅白歌合戦でマジック披露。17年、落語芸術協会入会。21年10月29日、「カメリアホール」(東京・亀戸)でデビュー20周年記念公演「てじなーにゃん殿」開催。また、佳之介は11月18~21日、「ヒューリックホール東京」(東京・有楽町)で「プレイタの傷」、暁之進は11月10日~14日、「シアター1010」(東京・千住)で「MOTHER マザー~特攻の母 鳥濱トメ物語~」の舞台に立つ。