前澤友作氏、宇宙飛行士訓練をメディアに初公開 「怖さや不安は今のところないです」
日本人初の民間人宇宙飛行士としてISS(国際宇宙ステーション)に渡航および滞在を予定している前澤友作氏が、14日、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターにて、メディア向けに初めて宇宙飛行士訓練の様子を公開した。
12・8ソユーズ宇宙船「MS-20」で打ち上げ
日本人初の民間人宇宙飛行士としてISS(国際宇宙ステーション)に渡航および滞在を予定している前澤友作氏が、14日、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターにて、メディア向けに初めて宇宙飛行士訓練の様子を公開した。
今回の公開訓練では、ISS内での緊急事態を想定し、ガスマスクと宇宙服を実際に装着してソユーズ宇宙船に搭乗する訓練などを行った。
訓練後に行われた記者会見で、前澤は訓練について「すべての訓練が楽しいですが、その中でも一番大変だったのが実は今日の訓練でした。宇宙服を着るだけでも暑いのに、さらにガスマスクをつけていつも以上に過酷でした。でも楽しかったです」と振り返った。
ISS渡航・滞在に向けた現在の心境については、「日が過ぎるごとにワクワクします。怖さや不安は今のところないです」とコメント。
また、「今回のミッション・体験をどのように世界の皆さんへ発信するのか」と聞かれると、「民間人ならではの視点で観た宇宙、そして地球を発信していきたいです。ツイッターは1000万人のフォロワーがいますし、インスタグラムとYouTubeもやっています。SNSを通じて世界中の人に、さまざまなことを発信していきたいです」と回答し、55日後に迫った打ち上げに向けての決意を表明した。
最後に、宇宙を夢みる若者へのメッセージとして、「夢はかなう!なので、諦めないでください。99.9%は自分次第です」と話した。
前澤氏と、同乗者である操縦士のアレクサンダー・ミシュルキン宇宙飛行士(ロシア)、そして宇宙飛行の全容を撮影する前澤氏の関連会社役員の平野陽三氏の3人は、12月8日にバイコヌール宇宙基地(カザフスタン)から打ち上げられる、ソユーズ宇宙船「MS-20」に搭乗し、ISSに約12日間滞在する予定。