蜷川実花「脳内を表現しました」 書斎を個展で再現 品物は2トントラックで会場に運搬

写真家・映画監督の蜷川実花が2日、東京・上野の森美術館で開催中の自身の個展「蜷川実花展-虚構と現実の間に-」(11月14日まで)の会見を行った。

「これまでの集大成」という個展の会見を行った蜷川実花【写真:ENCOUNT編集部】
「これまでの集大成」という個展の会見を行った蜷川実花【写真:ENCOUNT編集部】

水原希子、沢尻エリカ、土屋アンナらの輝きを捉えたポートレートも展示

 写真家・映画監督の蜷川実花が2日、東京・上野の森美術館で開催中の自身の個展「蜷川実花展-虚構と現実の間に-」(11月14日まで)の会見を行った。

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 2018年から全国10会場を巡回してきた同展。蜷川は「東京展はこれまでの集大成。いま自宅が引っ越し中で書斎の品物を2トントラックで会場に運んで来て再現しています。友人からは『よくこんな部屋で仕事ができるね』と言われます。脳内を表現しました」と笑顔を見せた。

 展覧会名の「虚構と現実」については「物語の中に自分が住んでいるような生活なので、虚構の中にも真実がある。未来に向けた表現になっています」とアピールした。コロナ禍での生活を聞かれると、「自宅で自分と向き合う時間が増えました」と明かした。

 東京展はこれまでの展示作品を半数ほど入れ替えてバージョンアップ。赤いベルベットで覆われたエントランスは10台のモニターが映し出す写真のスライドショーから始まり、蜷川が撮影した生花の写真や墓地で撮影された造花、カラーリングフラワーが強い印象を残す。

 次いで女優の水原希子、沢尻エリカ、土屋アンナらの輝きを捉えたポートレートや蜷川の感情をストレートに表現したセルフポートレートが登場。パラリンピアンを撮影し選手の多種多様な魅力も押し出している。最後の「カオスルーム」は鮮烈な赤色を基調とする自身の書斎を再現し、表現者としての生活や心境を空間全体で来場者に体感させるコーナーとなっている。

 展示品は全部で約400点。開催期間内に約8万人の観客を見込んでいる。

次のページへ (2/2) 【写真】蜷川実花が自身の書斎を「カオスルーム」として再現
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