【ズバリ！近況】“奇跡の60代”宮崎美子が明かす40年ぶり水着ショットの舞台裏「加工技術のおかげ（笑）」
筒美京平、吉田拓郎、ユーミン、坂本龍一…豪華作家陣の歌を歌った80年代
それから41年。今年はまた素晴らしいCMに参加させていただきました。1971年、銀座に日本1号店をオープンしたマクドナルドの50周年記念CM。まずセットが見事でしたね。私は当時の銀座なんてもちろん知らなくて、テレビでしか見たことがないんですけど、すごくリアルに再現されていて。それから出演者の方たちの髪型や服装。「あ～、こういうファッションの人、いたよなぁ」って懐かしくて、自然と50年前に戻れた気がします。子役の方たちもみんな可愛くてね。夫役の村上ショージさんもピッタリのキャラクターだったし、本当に楽しい撮影でした。
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そのCMでは中学生だった50年前の自分を演じましたけど、最近は昔の自分と対面するような、面白い体験が続いています。40年ぶりに水着姿を撮影したカレンダーもそうですし、久しぶりに再開した音楽活動もそう。9月29日に発売する、歌手デビュー40周年を記念したアルバム「スティル・メロウ ～40thアニバーサリー・アーカイブス」では、40年前に篠山さんに撮影していただいた写真をジャケットに使用しているんです。それは1stアルバム「メロウ」（81年）のジャケットに使った写真の別テイクなんですけど、企画を進める中で私も初めて見るカットがいくつかあって、その発見がうれしかったですね。
音楽活動については、かつて私を担当してくれていた谷田郷士さん（※）が、カレンダー発売のニュースを見て電話をくださったことが再会のきっかけになりました。ちょうど「来年は歌をやってみようかな」と思っているときに「美子ちゃん、歌に興味はある？」って。そういう偶然ってあるんですね。
（※）ビクターでチェリッシュ、桜田淳子、大竹しのぶ、石野真子らを手がけた音楽プロデューサー
若い方はご存じないかもしれませんが、私は1981年に歌手としてもデビューしているんです。当時所属していた事務所の社長さんが、表現の幅を広げるためには歌をやらせたいと思ったらしくて、旧知の間柄だった谷田さんに私を預けたのね。デビュー曲は八神純子さんから提供された「NO RETURN」。それ以来、87年までの間にシングル4枚、アルバム3枚をリリースしています。自分で言うのもなんですが、どれも素敵な曲ばかり。だって、ユーミンや吉田拓郎さん、大貫妙子さん、矢野顕子さん、坂本龍一さん、鈴木慶一さん、南佳孝さんたちの歌を歌っているんですよ。すごいでしょう？（笑）
ジャンルで言うと、最近、海外でも注目されている“シティーポップ”っていうのかな。今聞いてもおしゃれでカッコいい曲ばかりで、若い方が聞いたら「あのクイズのオバサンがこんなにすごい人たちの歌を歌っていたの？」って驚くんじゃないかしら（笑）。当時はレコードでしたけど、今回は最新のマスタリングを施して、高音質CDや配信という形でリリースするので、かつて聞いてくださっていた皆さんもきっと楽しんでいただけると思います。
その「スティル・メロウ」の発売に先立ち、9月15日には新曲「ビオラ」と、大竹しのぶさんの曲をカバーした「きもち」を配信リリースしました。レコーディングはなんと34年ぶり。しかも「ビオラ」の作詞は私自身。毎年、何か一つは新しいことをしようと心がけている私ですが、久しぶりの歌も、作詞も、大きなチャレンジでした。
□宮崎美子（みやざき・よしこ）1958年12月11日、熊本市生まれ。大学在学中、週刊朝日「篠山紀信があなたを撮ります・キャンパスの春」に応募。80年1月25日号に掲載されたことを機に、ミノルタ（現・コニカミノルタ）のCMに出演し、一躍時の人となる。同年10月、ポーラテレビ小説「元気です！」（TBS系）主演で、女優としてデビュー。出演作は映画「雨あがる」（2000年）など多数。博学多才で、近年はクイズ番組やバラエティーでも活躍中。2021年は9月29日に40周年記念アルバム「スティル・メロウ ～40thアニバーサリー・アーカイブス」をリリース。10月10日スタートの連続ドラマ「日本沈没 希望の人」（TBS系）ではヒロイン（杏）の母親を演じる。
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