YOASOBI「披露する場が紅白だったらうれしい」 NHKプロジェクトテーマソング「ツバメ」を制作

男女2人組の音楽ユニット「YOASOBI」が28日、NHK「ひろがれ!いろとりどり『YOASOBIとつくる未来のうた』」プロジェクトのテーマソング発表オンライン会見に登場した。

「ひろがれ!いろとりどり」のテーマソングを歌うYOASOBIとミドリーズ【写真:(C)NHK】
「ひろがれ!いろとりどり」のテーマソングを歌うYOASOBIとミドリーズ【写真:(C)NHK】

「Foorin」の「パプリカ」に続くのは「ミドリーズ」の「ツバメ」 YOASOBIが楽曲提供

 男女2人組の音楽ユニット「YOASOBI」が28日、NHK「ひろがれ!いろとりどり『YOASOBIとつくる未来のうた』」プロジェクトのテーマソング発表オンライン会見に登場した。

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「ひろがれ!いろとりどり」(毎週月曜、午後7時25分)は、持続可能な開発目標「SDGs」について発信するNHKのSDGsキャンペーン「未来へ17アクション」の一環として放送されている番組シリーズ。次世代を担う子どもたちに向けて、学校や家庭でも楽しめる3つのエンターテインメント番組を週替わりで放送している。また10月4日からは歌やアニメで「共生マインド」を育む幼児向けの1分間番組「あおきいろ」(毎週月~木曜、午後4時44分、土曜午前9時29分、午後5時34分)もスタート。この枠では3年間、米津玄師が作詞作曲・プロデュースし、「Foorin」が歌とダンスを担当した「パプリカ」が流れていた。

 YOASOBIは今回、「ひろがれ!いろとりどり」シリーズのテーマソングを担当。当初SDGsについて詳しくなかったというボーカロイドプロデューサー・Ayaseは、「お話をいただいたときにテーマや目標を調べていった。(SDGsは)すごく大きな目標で、でも一人一人が意識していきたいこと。なかなかすごい大役を任されたなという気持ち」と明かした。それでも、「大きなテーマをもとに、自分たちの楽曲を届けられるワクワクの方が大きかった」といい、「いい曲を作るぞという気持ちでいました」と語った。またシンガー・ソングライターのikuraも「知らないことがたくさんある中で調べて、歌の意味をちゃんと伝えられるようにという強い思いで臨みました」と語った。

 テーマソングのタイトルは「ツバメ」。YOASOBIが「小説を音楽にするユニット」であることから、今回は公式サイトで10代を対象に「ともに生きる」というテーマの物語を募集。700を超える物語の中から、東京都の乙月ななさん(15歳)の作品「小さなツバメの大きな夢」がグランプリに選ばれ、テーマソングの原作となった。同作は、渡り鳥のツバメが汚れていく海や貧富の差のある「人間の営み」を見て、「小さな自分たちなりに何かできることはないか」と考え行動する物語だ。

 YOASOBIの2人も物語の選考に参加。Ayaseはグランプリ作品を読んだ印象について、「テーマの『ともに生きる』がすごく上手に表されている。ツバメの視点で物語が進んでいく。俯瞰的な位置からストーリーが進んでいくけど、すごく身近に感じられる」と語り、「『僕たちにも何かができるんじゃないか』っていうのを、最後に残してくれた作品だった」と振り返った。ikuraも「乙月ななさんが物語の最後に込めてくださったメッセージが、すごく心に響いた。一人の力では何もできないと思いがちだけど、『大きな力を持っていなくても皆で手を取り合って、いずれ大きなことを成し遂げることができる』というテーマが素晴らしい。胸に残りました」と語った。

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