FC東京・森重、好きな映画は「イントゥ・ザ・ワイルド」にリリー「センスが激シブ」
コロナ禍で、リリー「僕もいろいろ考えた」…森重「社会貢献を考えるようになった」
――コロナ禍で考えたことは何でしょうか。
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森重「サッカーができなくなった時に自身に何が残るのか、恐怖心を抱きました。人として、できることを増やしたい。サッカー以外のこともチャレンジしたいし、一人の人間として学んでいきたいな、と思いました」
リリー「今、コロナのせいで、世界中の人が立ち止まっていると思います。僕もいろいろ考えました。いろいろなことが休みになって、家にいると、『あれ、今まで働きすぎたんじゃないのかな』とか、『今まで気にしていたことって、そんなに必要じゃなかったのかな』と」
森重「流れ作業でやっていたことがなくなると、違うアンテナを張るみたいなことがありますよね。リリーさんが個人的に夢中になるものって何ですか」
リリー「夢中になれるものって、あるのかな。1個1個の仕事にはコミットしているつもりなんですけど、その仕事が終わってしまった時は空虚な気がするんですよね。毎日、そのくらいの熱量があればなって。俺は自分の人生について考えたことがなかったと思いました」
森重「意外でした。常に考えながら生きているイメージがあったので。でも、みんながそう思っていますよね。好きな仕事ができなくなった時に、何をしていいか分からない。そこで自分にとってプラスなことを探すきっかけにもなる。個人的にはそう思っています」
リリー「めっちゃポジティブ。森重さんがサッカー以外にチャレンジしたいことは?」
森重「僕は、ただボールを蹴って、サッカーをするのが楽しかったので、日本のこととか、社会がどうなっているのかをこれまではほぼ考えたことがなかったです。今は、自分がやっていることが、社会や地域に対して貢献できているのかを考えるようになり、それがサッカーにも活きています」
リリー「高齢化が進んでいる中で、試合に立ち続けることは勇気を与えることだと思います。1000試合を目指して頑張って欲しい(笑)。世界中のサッカー選手が絶対抜けない記録を目指してほしい」
森重「そうですね。目標は自分が思っている1つ上を出さないとダメですよね。僕自身は500試合かなと思っていたんですけども、1200試合を公言しながら、1000試合を目指したいです(笑)」
リリー「昔、子供の合唱曲のために書いた歌詞があるんですが、夜空を見上げた時にキラキラしている星よりも、遠くで瞬いている暗い星を目指しなさい、という内容。キラキラしている星は手前にあるので、輝いて見える。もっと遠くの星を目指せば、キラキラしている星を通り過ぎて、もっと遠くにいける。そんな気持ちで目指してくれれば」
□リリー・フランキー 本名・中川雅也。1963年11月4日、福岡県北九州市生まれ。イラストやデザインのほか、文筆、写真、作詞・作曲、俳優など、多分野で活動。初の長編小説「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」は2006年本屋大賞を受賞、絵本「おでんくん」はアニメ化された。映画では「ぐるりのこと。」でブルーリボン賞新人賞、「凶悪」と「そして父になる」で第37回日本アカデミー賞優秀助演男優賞(「そして父になる」は最優秀助演男優賞)など多数受賞。主演作「万引き家族」がカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞。初の一人芝居に挑んだ映画「その日、カレーライスができるまで」が公開中。
□森重真人(もりしげ・まさと)1987年5月21日、広島出身。2006年、大分トリニータに加入。10年にFC東京に移籍。13年~17年には日本代表に選出。1対1の強さ、打点の高いヘディング、ビルドアップ能力をあわせ持ち、セットプレーから高い得点能力も発揮する日本屈指のセンターバック。183センチ、79キロ。血液A型。