ムロツヨシ、役者25年目の映画初主演作は“泣きのシーン”が話題「一番苦しい作品でした」
俳優のムロツヨシが23日、都内で行われた、主演映画「マイ・ダディ」の公開初日舞台あいさつに登壇。奈緒、中田乃愛、永野宗典、金井純一監督も登場し、司会はムロと親交がある本多力が務めた。
役者を始めて25年目で今年45歳を迎えた
俳優のムロツヨシが23日、都内で行われた、主演映画「マイ・ダディ」の公開初日舞台あいさつに登壇。奈緒、中田乃愛、永野宗典、金井純一監督も登場し、司会はムロと親交がある本多力が務めた。
冒頭でムロは「いろいろな感情が渦巻いていると思います。普通のムロツヨシが出てきてしまって、すてきな感情を壊さないか心配です。ここからふざけます」と宣言。妻役の奈緒を見て、「黄色いお衣装が似合っています」と褒めると、奈緒は「ムロさんがふざけられるように真面目に話したいと思います」と開始から息ピッタリな様子を見せた。
同作は、映像クリエーター支援プログラム「TSUTAYA CREATORS’PROGRAM」の2016年準グランプリ受賞作品。物語は教会の牧師・御堂一男(ムロ)が、白血病で倒れた娘を救うため、血縁関係がないと知りながらも奔走する姿を描く。
役者を始めて25年目で今年45歳を迎えたムロは、同作が映画初主演となる。ムロは「この日を迎えてうれしく思います」と喜び、続けて「監督が夢で見てからメモって、そこから脚本になって、ゼロからイチに立ち上げてもらって、そこから一つずつ数を重ねて今日までが99だと思います。お客様が見てくれた感想が、生まれて初めて100になると思いますので、作品はやっとここで皆さんのおかげで100点の映画を見てもらえることになったと思っております」と感謝を述べた。
その一方で、緊急事態宣言の発令中ということもあり、空席の客席を見渡して、「悔しい。このご時世が落ち着いて、いろいろな状況を気にせず、映画館や劇場に来れるようなときが来ましたら、この映画で、確実に満席にして、何としてもどんな手を使ってでもお金払ってでも満席にしまして、その景色を監督はじめ、他のキャストの方に見せたい初主演男でございます」と熱く語った。
コメディー作品が多いムロだが、本作では泣きのシーンが話題となっている。ムロは「物語を背負わせてもらって。一番苦しい作品でした。苦しいというのも役者やってるなという感触を初めて味わった」と感慨深い様子で話した。
また、ムロと共演したかったという奈緒は「ムロさんは優しくて面白い方なんだろうなっていうのは、テレビなどを見ていてイメージしていたのですが、その通りの方でした。本当にお会いしたい方と会うと緊張するんでけど、柔らかい空気を作ってくださって、すぐに打ち解けることができて感謝しています」と共演の喜びやムロへの気持ちを数分にわたり熱弁した。
さらに、“家族のつながり”を描いた作品にちなみ、「『マイ・ダディ』を作ろう!」と題して、映画のタイトルパネルを作成。永野は「マ」、中田は「イ・」、ムロは「ダ」、奈緒は「デ」、金井監督は「ィ」を担当した。奈緒は「みんなのカンニングしてもいいんですか?」と天然ぶりを発揮すると、ムロは「いいわけないじゃないですか!」とツッコミを入れた。完成したパネルを持って、フォトセッションも行った。
最後にムロは「役者を始めて25年目になります。主演が偉いわけではないですが、25年かけて映画という世界で初めて主演という立場で責任を持って、背負わせていただいて、こうやって舞台あいさつができるようになりました。本当に皆さんのおかげです」と再び感謝を伝えた。