ローテンションは「平常運転」 松井愛莉が見せた素の姿「オーディションは1番嫌い」
川崎フロンターレ内定の弟・松井蓮之にハイテンション「私が最大のファンです」
中谷美紀が総理を演じ、田中がその夫を演じる映画「総理の夫」は、これまでで最もハイテンションな演技を求められた役。田中演じる相馬日和を後輩として慕い、その後は女性総理の応援にも参加。「監督からも結構ノリノリでご指示いただいたので、楽しみながら演じることができました。ドラマも映画も演じる上では変わらないんですけども、映画はスクリーンに大きく写りますから、余計に気恥ずかしいですね(笑)」。
マネジャー・千歳(大原)と人気俳優・藤代瀬那(櫻井海音)の禁断の恋を描くコミック原作の「つまり好きって言いたいんだけど、」は目下、撮影中。ヒロインの恋敵となる事務所の看板女優を演じる。「千歳さんにはちょっと厳しくて、瀬那くんには気持ちがあるので、色目使ってみたり……。見ている人は冷たく感じるかもしれないけども、回を重ねるにつれ、変わっていくので、そこを楽しんで欲しいですね」。
09年にファッション雑誌「ニコラ」のモデルオーディションに応募し、約1万4000人の中からグランプリを受賞。女優歴も約8年となるが、人見知りの性格は変わらぬまま。「モデルはホーム感があるんですが、女優業はいまだに毎回、緊張感があります。大人数を前にすると、すごい恐縮しちゃいますし、『初めまして』の人とはうまく話せなかったりするんですよ。緊張もするし、プレッシャーもあるんですけども、始まったら、もう逃げられないと思うので、気持ちを切り替えて、やるしかないと思って、乗り切っています」と素直な気持ちを吐露する。
今後はどんな女優を目指すのか。「今まで、後先考えずやってきたんですけど、こうして、お仕事があるのはありがたいですし、これからも女優として、いろんな役を演じてみたい。モデルとしても、もっとキャリアを積みたいと思っています。ただ、生き急ぐことは好きじゃないので、ゆっくりマイペースで、のらりくらりと仕事をしていけたらいいなと思っていますね」。
終始、はにかみながら話す松井だが、大好きなサッカーになると、話は別。法政大学4年で、来季川崎フロンターレ内定の弟・松井蓮之(れんじ)の活躍について聞くと、「こないだ総理大臣杯で優勝したんですよ(9月5日、法政大学2-1東洋大学)。目の前ですごいシュートを決めてくれた。パスの精度も上がってきたし、ゴールに絡むようになった。私としては早くフロンターレに合流して、チームになじんで欲しいんですが、大学の試合がまだ続くようです」。
法政大学の先輩には日本代表の上田綺世(あやせ)もおり、フロンターレは首位を走る常勝チーム。将来は日本代表選出にも期待がかかる。「日本代表になったら、うれしくて泣いちゃいますね。もともとサッカーは大好きですし、弟も誘ってくれるので、休みだったら、絶対見に行きます。来年はベンチ入りしたら、絶対行くつもりです。あまり出しゃばらないようにしたいんですが、本当に楽しみなんですよ。私が最大のファンですから」。自分の時とは打って変わって、ハイテンションでまくし立てる。松井姉&弟も活躍に目が離せない。
□松井愛莉(まつい・あいり)1996年12月26日、福島県出身。2009年にニコラモデルオーディションでグランプリ。同誌の専属モデルとして活動開始。13年には第92回全国高等学校サッカー選手権大会の応援マネジャーを務める。主な出演作品は「フォルトゥナの瞳」「癒しのこころみ~自分を好きになる方法~」「砕け散るところを見せてあげる」「社内マリッジハニー」「Re:名も無き世界のエンドロール ~Half a year later~」など。