【ズバリ!近況】「夏の日の1993」歌った元「class」の日浦孝則が語る今だから明かせるヒットの裏話
今も「夏の日の1993」を覚えている方がいてうれしい
何より、今も「夏の日の1993」を覚えている方がたくさんいて、僕のライブに足を運び続けてくださる方がいる、そのことがうれしいです。「class」解散後も音楽活動をずっと続けていますから。年末から5月頃までは自宅に引きこもって曲作りに専念してアルバムを作成し、7月からツアーに回るのが1年のスケジュール。コロナ禍でも感染対策をしたうえで、九州から北海道までツアーで回って、30か所以上のライブハウスやカフェ、居酒屋などで歌っています。緊急事態宣言が出て急きょ延期や中止になった会場もあり、それが続くとメンタルをやられますが、お客さんは「やっぱり生のライブはいいね!!」とすごい盛り上がってくれているので、将来につながると信じています。
ライブでは「夏の日の1993」も歌っていますよ。とくに、今年はオリジナル音源で歌っているので喜ばれています。当時のイメージで「夏の日の1993」を聴くことで、お客さんはそれぞれの思い出がフラッシュバックするようです。感情が刺激されると、免疫力がアップすることは科学的に証明されています。だから、コロナにもいい(笑)。歌声も、去年からミックスボイス(ミドルボイス)という地声と裏声の中間のような発声法を、書籍やYouTubeで学び身につけたので、楽に声が出せるし音程は安定するしで、お客さんにもより楽しんでいただいていると思います。
九州も北海道も、ライブで使用するスピーカーやアンプ、シュラフ、毛布を積み、自分で運転して行っています。九州・天草なら15分の仮眠を3回で、14時間ぐらいでラクに行けますよ。事故を起こしたらシャレにならないので、自動運転機能が付いたミニワゴンの日産・セレナの新車を去年、購入したんです。車の屋根に自分でソーラーパネルをつけ、蓄電池にためてライブで使用するイヤモニの電気などをまかない、ライブ用のオケ(伴奏)なども自前で作成。大学の電気工学科を出ているので電気関係をいじるのは得意で、こうした手作りライブをするのが楽しいんですよ。