【愛車拝見】「相棒」大河内監察官役の神保悟志、ハーレーを降りたワケ 自動車の“相棒論”
結婚を機に大好きなハーレーとサヨナラしたが…
何とか30歳になる直前にデビューできまして、そうなると憧れのハーレーダビッドソンに乗りたくなりました。早速、大型自動二輪の一発試験を受けに府中運転免許試験場へ。大型の免許取得試験って狭き門なんですね。その日、合格したのは約100人受験した中で、僕を含め3人だけだったんですよ。ビックリしました。
免許取得後すぐに、バイク関係の仕事をする知人からハーレーのローライダーを購入しました。箱根を1人で走ったり、その知人とツーリングしたり。8日ほどかけて、東北地方を走ったのは思い出深いですね。バイクは寒いから名湯を目指して走り、着いたらその名湯に入って旅館に宿泊し、福島、宮城、岩手、山形……と回りました。そういう旅が独身時代の楽しみでしたね!
ハーレーって別のカテゴリーか、というほど、ほかのバイクと全然違うんですよ。スピードを出さなくても、鼓動や音がすっごく気持ち良くて、走っているとエンドルフィンが分泌される感じなんです。走りにこだわってサスペンションやフロントフォークとかいじり倒して、いじっていなかったのはエンジンとフレームぐらいでした。
そんな大好きなハーレーも、38歳で結婚し家庭をもったのを機に断腸の思いで処分して、それからは四輪の自動車だけに乗っています。守るものができたら、バイクは危険だと思いましてね。バイクを処分したのと同時に、当時の写真など思い出のものも全部破棄してしまい何も残っていません。残しておくとまた欲しくなってしまいそうだったからですが、残しておけば良かったです(笑)。次女が16歳だから、まだ少し先ですが、子どもたちが巣立って、まだ僕に体力が残っていたら、もう一度バイクに乗りたいですね。
□神保悟志(じんぼ・さとし)1962年12月3日、静岡県・清水町生まれ。三島高校(現・知徳高校)卒業後、横浜歯科技術専門学校入学。卒業後、東京の「劇団俳小」養成所へ。92年、東芝日曜劇場 スペシャル ドキュメンタリードラマ「父の鎮魂歌 海軍主計大尉小泉信吉」(TBS系)主役で正式デビュー。2003年から人気シリーズ「相棒」(テレビ朝日系)に大河内春樹監察官役で出演し人気・知名度を上げた。ほかに、「仮面ライダー龍騎」(テレビ朝日系)、人気昼ドラマ「愛の劇場 温泉へ行こう」(TBS系)シリーズ、「牡丹と薔薇」(フジテレビ系)など。21年9月18日~10月3日、「東京芸術劇場」プレイハウス、10月7日~13日、「京都劇場」で「ブライトンビーチ回顧録」の舞台に立つ。