天心VS亀田 亀田興毅“試合後囲み取材”詳報「天心君は野球で言うなら大谷選手」
――今後、ボクシング業界とどういう風にかかわっていくか。
「もう戦わないですよ。亀田興毅劇場は終幕です。よかったです、終わらすことができて。これからは今のボクシング業界にいる人に歩み寄って、みんなで意見を出し合って、気持ちをひとつに作っていかないといけないと思う。自分1人では作っていけないし、さらに自分はそんな立場でもない。ボクシング界の重鎮と力を合わせて、みんなでいいものを作っていけたらなと思う。今、自分が客観的にみていて、バラバラ。みんながそれぞれ個々にやっている状況はよくないんじゃないかと思う」
――リングサイドにオヤジさんがいたが、特別な思いはありますか。
「それはありますよ。オヤジと小さいころから、ボクシングを始めてここまできましたから。最後のリングも上がることができて、すごい楽しかったし、面白かったし。いい思い出になりましたよ。これがめちゃくちゃ弱いやつだったら、ぱっとしないけど。すごい強い選手で、今の格闘技界で注目もされている選手に対して拳を交えて戦えたのはうれしいことですよ」
――後ろからオヤジさんの声は聞こえていましたか。
「オヤジの声しか聞こえてないですよ。試合の時はいつもオヤジの声しか聞こえない。そういう耳になっているんですよ」
――今回の試合は大きな反響がありましたが、メッセージを。
「そんなに見てもらって、うれしい限りです。涙がちょちょぎれますわ。今の亀田興毅ができるすべてを出してやることができた。その姿を多くの人に見てもらえて、うれしい限りです。これからは強い選手の応援をしていけたらと思います」