――日本ボクシングコミッション（JBC）などの宣言について、どう思うか。

「JBCの言っている意味はわかるんですよ。競技を食い物にするな、と。もし、こういうのを認めてくると、色んなところでボクシングを使って、イベントすることができるじゃないですか。そうすると、JBCというものが必要ではなくなってきて、バラバラになってくる。いざ、ケガした時に誰が責任を取るのかということにもなってくる。それもわかった上で、ヘッドギアをつけて、大きいグローブを使ってやろうよと。いわゆる、スパーリングです。これって、色んなところで行われている。スパーリング大会って。あれはいいのか。じゃあ、なんで天心君と自分の試合はダメなのかと。自分は間をとって、世界チャンピオンの誇りをもってリングに上がりますよ、ということなんです。でも、最後は興奮して、ヘッドギアを取ってしまいしたが…。そこは申し訳ないと思いますが。本来はヘッドギアをつけて、大きいグローブをつけて、ボクシング風じゃないですか。あくまでもギリギリのライン。ボクシングは競技人口が減ってきているから。そこに新規のファンを取り入れるためにやったつもりです。それが、ボクシング界的にはよくないというのであれば、仕方がない。そこに対して、反論はないし。個人的にはボクシングを盛り上げていきたい」

――どういう形でも、ボクシングは広めていきたいと。

「たまにこういう刺激的なものがあって、新規を入れる。新規が入ってきた時に、中の体制が整えられていなかったら、せっかくきた人も離れていく。飲食店もそう。ここは有名や、おいしそうや、と入っても、まずかったり、接客が悪かったら、もう行かない。ボクシングもこういう企画があって、亀田興毅と天心の試合があって、面白かった。僕もボクシングをやってみようと思って入ってきた人たちが、今のボクシング業界の体制だったら、果たして続くのかなという不安はありますよね。だから、まずは体制だけは作り上げたほうがいいじゃないかなと、個人的には思います」