【週末は女子プロレス♯15】物議を醸すスターダム・フューチャー王座 王者ウナギ・サヤカがもくろむ価値観と生え抜き選手の反論

レディ・Cのフラストレーションもたまっている【写真提供:スターダム】
レディ・Cのフラストレーションもたまっている【写真提供:スターダム】

してやったりのウナギが描く未来

 ウナギは、その後の桜井と月山に手ごたえを感じている。彼女たちはウナギが今年2月に経験したようにシングルの連戦を実行中。スターダムのリングに慣れ、実力をつけていくことを望んでいる。そしてまた、さらなるモチベーションで挑戦してくると信じている。また、タイトルそのもののあり方についてもウナギなりの計画があるのだという。

「外から見るとスターダムってやっぱり赤(ワールド)と白(ワンダー)のベルトが目立つし話題にもなるんですよ。でもフューチャーって若手のベルトだから話題になりにくい。でも私は、もっと輝かせて一番目立つものにしたいんですね。私なりの解釈でベルトの価値を決めました。王者が変わればその人がまた新しい王者像を作ればいいと思うし、持つ人によって価値が変わっていいと思うんです。私は来年の1月4日が期限。それまではこのベルトを巻き続けますよ。これからどうしていくか、楽しんでもらいたいなって思いますね」

 生え抜き選手たちが異論を唱えたのはウナギとしてはしてやったりの展開だろう。リング上での反映はこれからと思われるが、昨年11月デビューのレディ・Cがキャリアで初めて自己主張した意味も大きい。レディは9・20後楽園での月山戦(月山和香スターダム・チャレンジ第5戦)が予定されている。桜井のキャリアが1年半で月山が1年。キャリアでは若干劣るが試合経験では自分が上と自負している。今年6・20米原では6人タッグでメインに初登場、9・4新日本メットライフドームではスターダム提供試合に抜てきされたばかり。「あの2人には絶対に負けてはならない」とレディ(身長177センチ)は言う。ウナギの仕掛ける未来闘争。その図式ができつつある。

次のページへ (4/4) 【写真】独自の防衛ロードを歩むウナギ・サヤカ
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