1996年のスタート以来、日本テレビの土曜の朝を彩ってきた「ズームイン!!サタデー」に、9月のマンスリーお天気キャスターとして加入した国本理梨紗。番組始まって初の高校生キャスターに選ばれた彼女は長野県白馬村出身で、まだどこかあどけなさが残る18歳だ。「お天気コーナーは、見る人が服装や1日のやることを決める重要なコーナー」と意気込む国本に、初回放送を終えた感想を聞いた。（取材・構成＝安藤かなみ）

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――「ズームイン!!サタデー」の9月お天気キャスターに決定したことを知らされたとき、率直にどう感じましたか。

「マネジャーさんから聞かされたときは、なにを言っているのか分からなくて。『私に？』と驚いて頭の中が真っ白になったんですが、日がたつにつれて、だんだん実感が沸いてきて……。お天気の知識もないし、生放送も初めて。『生放送って、本当に生なの？』って疑いすら持っている状態でした（笑）『どうやったらお天気が伝わるんだろう』という不安もありましたが、同時にすごく楽しみで、わくわくした気持ちも大きかったです！

　出演が決まって、まず最初に事務所の先輩であるホラン千秋さんをお手本に勉強をしました。しゃべりのうまさはもちろん、言葉の引き出しがすごく多い方です。知っている言葉が多いというよりも、使える言葉の数がとても多く、スパッと心に入ってきます。私も勉強させていただいて、いろんな言葉を使うように心がけました。

　オンエアまでは、お天気の原稿を実際に45秒以内で読み切れるかを練習しました。生放送は伝えられる時間が限られているので、『どのくらいの速さがちょうどいいのか』『早口になりすぎていないか』を録音して客観的に聞いてみると、自分の中ではできていると思っても、全然できていなかったり。お天気のことを知って準備をしていくうちに、楽しみになっていきました」

――初回の放送（4日）を終えた感想を教えてください。

「放送の中で雨が降ったり止んだりという時間があって、臨機応変に対応しなければいけないのに、自分の頭が追いつかなくなったりして……。変わっていく状況を伝えるのがすごく大変でした。

　大雨が降ったときに土砂災害によって命に危険が迫ってしまう方もいらっしゃいます。お天気がいいときと同じように明るく読むのではなく、危機感が伝わるようにするにはどうやって読めばいいんだろうと放送が終わってから改めて考えました。お天気コーナーは、見る人が服装や1日のやることを決める重要なコーナーでもあります。いろんな伝え方ができるお天気キャスターを目指したいです」

――長野県・白馬村出身の国本さん。雪国ならではの“お天気あるある”はありますか。

「最低気温がマイナス15度になる日もあるので、学校に行くときもスキーウエアを着ている子が多かったです。私もしっかりしたスノーブーツをはいて、マフラーではなくネックウォーマー、雪遊び用の手袋をつけていて、完全装備でした。

　東京にきたら、みんなスカートが短くてびっくり！　『足が凍っちゃうよ！』と思ったのですが、問題なく過ごすことができて、カルチャーショックを受けました（笑）最近はみんな靴下も短いし、余計に寒く見えて。『本当に大丈夫？』『風邪ひかないかな？』って心配になっちゃいます。私は白馬の寒さを知っているので、東京ではストーブがなくても生きていけますよ！」

――25年の歴史を持つ「ズムサタ」で、現役高校生がお天気キャスターを担当するのは初めてだそうです。

「何事も、“一番最初”にはとても価値があることだと思っています。そんな貴重な1人目を私に任せていただけてすごくうれしいです。と同時に、番組の中で唯一の高校生ということで、全国の高校生のイメージも私にかかっていると思いますし、責任感を持ってやらせていただきたいと考えています」

――これからの国本さんの活躍も楽しみです！　将来はどんな活動をしていきたいですか。

「小学校6年生のとき、卒業文集に『テレビの冠番組を持って司会をしたい』と書いたんです。なので、小学生のときの自分の夢を自分でかなえてあげられるように日々、成長していきたいです！　最近は、事務所で演技レッスンを受けているうちにお芝居もすごく楽しいと思うようになってきました。女優さんとしても活動しながら、タレントとしてバラエティーに出ていける存在になりたいです！」

□国本梨紗（くにもと・りさ）
2003年4月10日生まれ。長野県白馬村出身。20年にテレビデビューとなった日本テレビ「第7キングダム」が各方面で話題に。その後も日本テレビ「超無敵クラス」などのバラエティー番組出演を経て、21年9月、「ズームイン!!サタデー」のお天気キャスターに番組初の現役女子高生として抜てき。愛読書は漫画「美味しんぼ」で趣味はサッカー（観る方もやる方も）。マイナス20度の寒さに耐えられる特技を持つ。今後はバラエティーを中心に幅広い活躍が期待されている。