日本中を震え上がらせた超大物 「鉄の爪」フリッツ・フォン・エリックさんの命日に思い出したこと
プロレスファンの中にはネイルを「鉄の爪」と呼ぶ人も
リング上でゴング前のレフェリーチェック。レスラーが両手を差し出しているが、爪が伸びていないか? 厳しい視線が送られている。長い爪で攻め立てれば、それこそ凶器となりかねない。
ただ、指先まで「魅せる」ことにこだわるレスラーもいる。女子レスラーの中には、カラフルな色彩にしている選手も多いようだ。ただし、ラメやストーンの装飾を施すことは、対戦相手を傷つけてしまいかねず、私生活ではともかく、リング上ではまず見かけない。
一般の女性、そして最近は男性も、ネイルアート、ジェルネイルなどを楽しんでいる。実際、長い爪の女性も多い。「うわ~、これでアイアン・クローされたら痛いだろうなぁ」などと、つい思ってしまう。まさに「鉄の爪」だが、プロレスファンの中にはネイルを「鉄の爪」と呼ぶ人もいるようだ。現代人が楽しむネイルアートの「鉄の爪」には、どんな顔をするのだろうか……。苦笑いするのだろうか。
そういえばお相撲さんの手形も大きいが、エリックの手形はどこかに残っていないのだろうか。もともと大きな手を、左右に広げる特訓をしてさらに大きくしたというエリックと、手の大きさを比べてみたいところだ。
外国人強豪レスラーが輝き、そして恐れられていた時代を代表する超大物「鉄の爪」よ、永遠なれ。(文中敬称略)
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【写真】控室でも迫力満点! 「鉄の爪」フリッツ・フォン・エリックさん