「TOKYO MER」最終回5大ポイント 鬼脚本で赤塚知事の心臓も止まるのか 椿に怒りの鉄槌も
卑劣テロリストの椿に鉄槌を下すのは誰なのか
【第3位】赤塚知事の心臓が止まる…。余命3か月 死亡するのか、救うのは誰か
東京都の赤塚知事はMERの活躍で「死者0」が報告されると、廊下に出て「よっしゃー!」とあふれる喜びを全身で表現。ネットでは「かわい過ぎる」「たまらん」「歓喜の舞い」「廊下シーンを見ないと日曜が終わらない」などの声が上がるなど大きな反響を呼んでいた。
しかし、第6話で胸の痛みを感じるシーンが放送され、第9話では余命3か月を告げられるほど病状が悪化。病名は特発性拡張型心筋症。心臓移植という選択があるが、主治医の高輪(仲里依紗)は「赤塚さんは感染性心内膜炎を合併しているから踏み切れない」と言う。循環器の研修医・弦巻比奈(中条あやみ)がiPS細胞を使った心筋組織移植を提案すると、高輪は「私もそれにかけたいけど、まだ一般的な治療法として認められていない。申請は出しているんだけど、審査中で厚労省から許可が下りない」と肩を落とした。
ん? 厚労省? 厚労省といえば大臣は白金眞理子だ。この伏線は巧みだ。元医系技官の白金大臣が赤塚の命運を握ることになるのか。女性初の首相を目指す白金大臣は、赤塚知事をライバル視し、世間からは“赤白対決”と呼ばれるほど。嫌味丸出しだった白金大臣が最後に豹変(ひょうへん)しそうで楽しみだ。ただし、赤塚知事が死ぬことになれば再び“鬼脚本”といった声が噴出しそうだ。
【第2位】極悪非情 卑劣テロリストの椿に鉄槌を下すのは誰だ
かつて喜多見の治療によって一命をとりとめたテロリストのエリオット椿(城田優)は喜多見の最愛の妹・涼香に近付きある物を渡す。爆発テロ現場の医大を訪ねた涼香に喜多見は「その水筒どうした?」と聞くと、涼香は「お兄ちゃんの知り合いから預かった」と明かす。
知り合いとは椿のことで、喜多見は「その水筒を投げて逃げろ!」と叫ぶが、間に合わず水筒は爆発し涼香は亡くなってしまった。涼香の命を奪った椿は無線で「喜多見先生、私を助けたこと必ず後悔させますって約束は守りましたよ」「分かって欲しかったんです。いつも満面の笑みで理想を語っていた喜多見先生に。世の中は不条理だってことを」と冷たく言い放つのだった。
ネットには「怖過ぎる」「エリオット椿 許さない!」の声があふれるほどで衝撃の大きさを物語っている。最終回では椿のさらなる卑劣な犯行が予想されるが、椿にたどり着く伏線は少ない。強いて言えば、登場人物の中で椿について情報を持っている者がヒントとなりそうだ。それは公安警察、医大テロの片棒を担いでしまった女子大生、そして喜多見だ。喜多見の怒りのメスで椿を切り刻んでほしいところだが、それはあまりにホラー過ぎるので、女子大生か喜多見が持つ極秘情報がきっかけで最終的に公安警察が椿を逮捕する、といった流れになるのかもしれない。
【第1位】ヒーロー喜多見の絶望と復活
最終回予告動画によると、妹を亡くし失意のどん底にいる喜多見は「オレたちがやってきたことは正しかったんですかね」「危険を冒して誰かを助けようなんて間違っていたんですよ」とMER脱退を決意する。
爆破事件により多くの負傷者が出るが、高輪の説得に喜多見は「無理だ」と泣き崩れ、立ち上がれない。「待ってるだけじゃ救えない命がある」という強い信念と超人的な行動力でストーリーを引っ張ってきた喜多見。MERも解体寸前の状態だ。ヒーローが挫折する姿を見せられるのは視聴者にとってもつらいところだ。
そんな喜多見はどうやって立ち直るのだろうか。予告編では、救命救急の知識と経験が豊富な看護師でシングルマザーの蔵前夏梅(菜々緒)が「あなたには支えてくれる仲間がいる」と話す場面がある。危険を顧みず命懸けで救える命を救ってきた喜多見。予告動画の概要欄には「爆破テロにより多くの負傷者が出るが、立ち上がれない…そんな彼が耳にした「言葉」とは…号泣必至!MER最後の戦い!」と書かれている。
この「言葉」が最終回最大の見せ場となりそうだ。ではどんな「言葉」によって喜多見は立ち直るのか。いろいろなパターンが想像できるが、赤塚知事や同僚の言葉だけではなく、喜多見の信念によって命を救われたかつての患者たちの「言葉」が続々と届けられる展開になるのではないか。「号泣必至」の最終回をみんなで期待したい。