森崎ウィン 映画「キャッツ」と身近な存在となったクラシックの面白さを語る

「キャッツ」とクラシックの楽しみ方を語った (C)NHK
「キャッツ」とクラシックの楽しみ方を語った (C)NHK

森崎ウィンのクラシック音楽との出会い

――今回の映画「キャッツ」を通して新たな発見はありましたか?

25歳人気女優のクルマ愛…免許はマニュアル取得、愛車はSUV(JAF Mate Onlineへ)

森崎「日本の演出の方が『音楽が連れてってくれるから』って仰っていて、最初は何の意味だか、わからなかったんですが、前後の芝居をはさんで、その曲がポンとくると、『これは余計な表現をする必要はなくてその曲に身を委ねていいんだ』って。自分の曲を歌うときは、『ここはこうして』と細かいところまでこだわりますが、ミュージカルはそうじゃない。配役があって台本があって歌がある。だから自分のこだわりを考える必要はなくて、スッと内側から出てくるものを表現できるんです。『音楽が連れて行ってくれるってこういうことなのか』って感じました」

――「蜜蜂と遠雷」そして今回の「キャッツ」、さらに「ららら♪クラシック」と最近クラシック音楽と縁がありますよね。

森崎「これまでクラシックに触れていたことは全くなくて、本当に有名な曲ぐらいしか知らなかったんですが、『蜜蜂と遠雷』で実際触れて、ピアノもやってみて、プロコフィエフとか初めてそのとき聞いたんです。『誰だこの人?』みたいな。その時は作品と向かい合って勉強していたんですが、『クラシックって、こんなにキャッチーな曲があるんだ』とか、僕にとっては遠い存在なのかなって思っていたものが、『これって現代風にアレンジしたらカッコいいよね』とか、すごく身近にスッと自分の心に入ってくるような、今風に言うとのれるんですよ。それを知って、堅苦しいイメージが無くなって、逆にヒップホップを聞いてる僕らの世代でもクラシックに手を伸ばせる機会がどんどん増えているって。この番組を通して、あらためて感じました」

――最後に「ららら♪クラシック」31日放送の特集の見どころを教えてください

森崎「最初はクラシックに詳しくない僕で大丈夫かなって堅くなっていたんですけど、そんな僕でもスッと入り込めたんで、そこはこの番組のスタッフさんとMCのおふたりが、クラシックの間口を広げてくれて、それが見る方にもすごく伝わってくるのではないのかなって。人に話したくなるような情報も多くて、この後、ミュージカルの稽古なんですが、『知ってた?ロミジュリってオペラあったんだよ』って今日の収録で教えてもらったことをみんなに話してやろうと思ってます(笑)。そんな『誰かに言いたくなる豆知識』もありますので、クラシックファンの方にも、初心者の方にも、この番組を通して、『キャッツ』の色んな楽しみ方が見つかるんじゃないのかなって、そんなきっかけになる番組ですので、番組をご覧いただいて、映画『キャッツ』もご覧いただくという、そんな流れで是非お願いします(笑)」

 Eテレ「ららら♪クラシック」 特集「ミュージカルの金字塔『キャッツ』~ロイド・ウェバーの魅力に迫る~」は、1月31日(金)午後9時~9時29分放送。

次のページへ (3/3) キャッツのきっかけとなった1枚
1 2 3
あなたの“気になる”を教えてください