TBSのスター育成プロジェクト「私が女優になる日＿」で、全国9000人の中から選ばれ、演技バトルを勝ち抜いたニューヒロインが誕生した。香川県出身の18歳・飯沼愛だ。10月スタートとなるTBS史上初の“よるおびドラマ”「この初恋はフィクションです」（毎週土曜、深夜24時58分）で、ドラマ初出演にして初主演の大役を担う。

　全国の10代の女性を対象に将来ドラマで活躍する女優を発掘・育成するプロジェクト「私が女優になる日＿」が昨年12月に発足し、オーディションを開催。約9000人の応募の中からプロジェクトメンバーとして選ばれた10人が、同名の番組「私が女優になる日＿」で、青春群像劇のドラマへの出演をかけて演技バトルを繰り広げてきた。

　ドラマの企画・原案は本プロジェクトの総合プロデューサーである秋元康、脚本は人気ラブコメ脚本家の徳尾浩司が手がける。また、主演の発表を前に坂東龍汰、窪塚愛流、坂井真紀、矢田亜希子といった多彩な共演キャストが発表されている。そして、9月11日放送の番組で、主要キャストを演じるプロジェクトメンバーが発表となった。ほとんどが演技未経験の10人のプロジェクトメンバーたちは、演技バトルに加え、YouTubeでの個人演技動画の課題にも挑戦。それぞれが演技プランを考え撮影するなど、放送していない部分でも演技漬けの半年間を過ごし、成長を重ねてきた。

　ドラマのヒロインを演じるのは、初回から圧倒的な強さで1位に輝いた飯沼に決定だ。演技未経験ながら初回の演技バトルから高評価を受け、多くの審査員からポイントを獲得。劇作家の根本宗子に「末恐ろしい」と言わしめ、秋元からも「演技にかけるストイックさが素晴らしい」と絶賛された。

　2位は放送作家のカツオが手掛けたリモート演技バトルから“コメディエンヌ”の才能を開花させた武山瑠香（東京都出身・15歳）。3位には、根本の脚本が課題となったバトルでの母娘の“生々しい演技”をバカリズムが絶賛した赤穂華（兵庫県出身・15歳）。安定した演技で着実にポイントを重ねていき、混戦だった3位争いに勝利する形となった。

　また、プロジェクト全体を通じて選出される特別枠1人に、急きょ1枠を追加し2人が選出された。三浦涼菜（福岡県出身・18歳）と、渋谷風花（青森県出身・18歳）が見事選ばれ、ドラマに出演することになった。三浦は、初回収録前日に新型コロナウイルスの濃厚接触者となりスタートから3回目まで演技バトルの欠場を余儀なくされた。その後は、脚本に沿った役作りで毎回表情を変える演技力と成長の速さを高く評価され、ランキングを駆け上がった。そして、急きょ追加となった1枠に選ばれた渋谷は、審査員からその個性を評価され、秋元も「説明がつかない何かをもってる」と語るように、大きな期待を込めての選出となった。

　この5人が、10月にスタートするドラマ「この初恋はフィクションです」に主要キャストとして出演する。半年前まで演技未経験の“普通の女の子”だった彼女たちが、ついに「女優になる日」を迎える。

　演技バトル「最終ランキング（合計pt）」は以下の通り。

1位　飯沼愛（22pt）
2位　武山瑠香（20pt）
3位　赤穂華（17pt）
4位　三浦涼菜（16．5pt）※新型コロナウイルスの濃厚接触者となり3回欠場のため、1.5倍にて計算
5位　高倉萌香（16pt）
6位　高橋七海（15pt）
7位　岡田里穗（11pt）
8位　渋谷風花（10pt）
8位　出口真帆（10pt）
10位　肱岡加那美（9pt）