60歳の異色サラリーマン兼業シンガー 曽我部恵一ともコラボ「真黒毛ぼっくす」とは?

不確定バンド集団「真黒毛(まっくろけ)ぼっくす」として活動するサラリーマン兼シンガー・ソングライターの大槻泰永(60)を追ったドキュメンタリー映画「酔いどれ東京ダンスミュージック」(長瀬由依監督)が17日、東京・吉祥寺のアップリンク吉祥寺ほかで全国順次公開される。大槻は「サニーデイ・サービス」の曽我部恵一らとコラボをする異色の兼業ミュージシャンだ。

自身を追ったドキュメンタリー映画が公開される大槻泰永【写真:ENCOUNT編集部】
自身を追ったドキュメンタリー映画が公開される大槻泰永【写真:ENCOUNT編集部】

大槻泰永の日常を切り取る「酔いどれ東京ダンスミュージック」が17日から公開

 不確定バンド集団「真黒毛(まっくろけ)ぼっくす」として活動するサラリーマン兼シンガー・ソングライターの大槻泰永(60)を追ったドキュメンタリー映画「酔いどれ東京ダンスミュージック」(長瀬由依監督)が17日、東京・吉祥寺のアップリンク吉祥寺ほかで全国順次公開される。大槻は「サニーデイ・サービス」の曽我部恵一らとコラボをする異色の兼業ミュージシャンだ。(取材・文=平辻哲也)

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 1990年に人気テレビ番組「三宅裕司のいかすバンド天国」に出演経験のある大槻は、上京してから32年、会社員として働きながら音楽活動を続け、仕事以外は酒を欠かさず、酔いどれながらライブをこなしている。

 同映画は、長瀬監督が東京藝術大学の卒業制作として、2017年夏から年末までの大槻の日常生活からスタジオ録音、ライブ演奏を追った57分の作品。ライブで共演した元「たま」の石川浩司、曽我部らプロミュージシャンの姿も収められている。20年の東京ドキュメンタリー映画祭での上映が配給会社の目に留まり、劇場公開されることになった。

 この日も少し酒が入った大槻。「まさか劇場公開されるとは。青天の霹靂(へきれき)ですよ。僕はすべて受け入れる方なんで、(被写体になることを)引き受けたわけです。夏ぐらいに途中のものを見せてもらったんだけども、これが映画と言えるのかなと思っていました。だから、最後はよくまとまったよね。これは偶然ですけども、当時こんなすごい人たちとライブをやっていたんだ、と思います」。

 今年60歳を迎えた大槻は「だいたいの(音楽好きの)人は仕事しながら、バンド活動するっていうのが普通なんですよ。スピッツとか、ミスチルみたいな売れているのは一部なんです。歌だって、簡単に生まれるもんじゃないしね」と話す。

次のページへ (2/3) 今後の音楽活動は「この先も淡々とやっていくだけです」
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