「eFootball 2022」試遊会で感じた操作性の変化 没入感を高める新カメラにも注目
「eFootball 2022」は「完成するのではなく、どんどん積み重ねていく作品」
試遊後のメディア対戦会で、筆者はイングランド・プレミアリーグのアーセナルを使用し、2試合を3-0、4-0で終えて幸運にも優勝を手にすることができた。戦術はデフォルトの「ポゼッション」ではなく「ショートカウンター」を選択している。その中で感じたのは、ニコラ・ぺぺやブカヨ・サカのようなドリブルに優れた選手を操作することの爽快感と、その優位性だ。
もちろん、新たな操作性に慣れていないことも要因ではあるが、これまでの「ウイニングイレブン」ならパスが定石だったような場面でも、今作ではパスカットが容易になっていることもあり、ドリブルで仕掛けることの優先順位を高くしてもいいと感じた。どちらかが最適解になるというよりも、その場に応じた駆け引きの必要性が高まったということだろう。
こうして言葉にしてみると、操作が複雑になったようにも感じられてしまうが、過去作の操作感に引っ張られてしまっていることも大きそうだ。ちょぶり選手はボタン一つでパスカットが実現できるようになったことを例に挙げ、「新規ユーザーの方でもすごくやりやすい、なじみやすいと思います」と太鼓判を押した上で「敷居が高く感じる方もいるかもしれませんが、操作性がガラッと変わって、しかも簡単になる。無料でもありますし、ぜひ一度触れてみてほしいですね」と呼びかけていた。
さらに、「eFootball 2022」は30日のリリース後も改善を重ねていくことになる。今後のアップデートではパスやシュートに強いキックを可能にする操作が追加されることが発表されているほか、木村プロデューサーは「SNSやコミュニティーの方々の声を聞いて、アップデートに反映させていきたい」と明言し、次のように語っている。
「やりたいことはたくさんあるのですが、全部作ってからのリリースにすると、どうしても時間もかかってしまう。なるべく早くお届けしたいということもあるので、順序を決めて取り組み、まずは9月30日にリリースする形になります。そして、リリース後はユーザーの方々の声も聞きながらアップデートしていきます。サグラダ・ファミリアのように、完成するのではなく、どんどん積み重ねていく作品ということですね」
さまざまな新要素を加えつつ、さらなる進化も見据える「eFootball 2022」。9月30日のリリース、そしてその後に向けても期待は高まるばかりだ。
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