東京五輪で金メダルを獲得した、柔道男子66キロ級の阿部一二三と柔道女子52キロ級の阿部詩が8日、エアウィーヴ「東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村寝具寄贈式」に登壇した。

　冒頭で一二三は「自分の夢、目標を達成できたというのは本当にうれしく思います」と発言し、近況を「オリンピック終わって今は少し体と気持ちを休めて、また、新たにパリオリンピックに向けて頑張っていこうという気持ちです」と力を込めた。

　一方、詩は、「小さい頃からの目標だったオリンピックで優勝することができてうれしい気持ちです」とはにかみ、近況を「今は少し体と心を休ませながら、次の目標に向かっている」と目を輝かせた。

　同社は、東京五輪・パラリンピック競技大会の選手村に環境に配慮した寝具を提供。大会史上初となる「肩・腰・脚」各パーツで表裏で硬さが異なる3分割マットレス、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるように体型に合わせた寝具となっている。素材は100パーセントポリエチレンを使用し、“ゴミを出さない素材”で環境に優しい素材を使用。選手村で実際に同製品を使用していた一二三は、「自宅で使っているエアウィーヴのものとほぼ変わらず寝心地が良くて、試合でも最高のパフォーマンスが発揮できた」と伝えた。詩も日頃からエアウィーヴの製品を使用しているそうで、この日、あらためて同製品を体験し、「寝やすくて、すぐにでも寝ちゃいそう」と笑顔を見せた。

　また、五輪後の過ごし方について、一二三は「こういう時期なので、おうちにいる時間が多くて。ゆっくりするときにはエアウィーヴのものを使わせてもらっているので、オリンピックが終わってからも睡眠という部分では、質の高い睡眠ができている」と明かした。

　さらに、次の目標を問われると、一二三は「次のパリオリンピックで、まず2連覇すること。そして、きょうだいでも2連覇して新たな歴史を築き上げていきたい」と宣言し、詩も「さらに自分自身が強くなって、オリンピックで2連覇、きょうだいで2連覇というのが目標です」と抱負を述べた。

　選手村で使用した寝具は、国立オリンピック記念青少年総合センターや独立行政法人国立青年教育復興機構、社会福祉法人東京リハビリ協会などに寄贈される。